「ゴルァアアアアテメェらふざけんなぁああああぁああぁあああ何勝手な事言ってやがんだ馬鹿野郎がぁああぁああ!!!!ミリと一つ屋根の下なんざこの俺が許すとでも思ってんのか許すわけねぇだろうが寝言は寝て言えテメェらマジでブっ飛ばすぞ!!!!」

「……………………本当に軟禁させる気かアイツらは」

「頭が痛くなってきた…」






ミリの心を傷つけ、まともな会話をする事叶わずにミリが去って行った事で罪悪感と後悔の心中の中にいたレンだった、が

ダイゴを始め聞き捨てならない言葉を聞いたものならレンの怒りはまたもや頂点に達してしまうわけで。それはそれはもう、画面に向かって叫びまくり今でも掴み掛からんとするレンの姿は異様で危ない。軽く人は殺せるんじゃないかと言ってもいいいくらいだ

ゴウキはリーグ集会で言った言葉が本当に実現&やはりレンがブチ切れた姿に深く深く溜め息を吐いた。ナズナも何を口にすればいいか分からずといった様子で、口よりも先に頭痛が襲った






『別に心配する必要は無いはずだ。此処にはチャンピオンも四天王やジムリーダーなど腕の立つトレーナーがいるんだ、安全は確定したのも同然さ!』

「最もな意見言っているつもりだろうがそんな安全むしろ危険なんだよぉおおお!!さっきも言ったがお前らとミリを一つ屋根の下に過ごすとかふざけた事抜かしてんじゃねぇえええ!!」

『ちょっとちょっと、もしかして女の私も一緒に住んじゃいけないっていうの?心外だわ!』

「女でもシロナでもチャンピオンでも何でも知らねぇよアイツは繊細なんだよ脆いんだよポッキンしちまうんだよいくら女だからって許される事と許されない事があるんだよゴルァアア!百パー許されても残りの男共がミリと一緒に暮らすなんざもっと許されねぇんだぞ分かってんのかつーか俺が許すかボケェエエエエッッ!!!!」

『なんだお前、羨ましいのか?そうかそうか羨ましいのか。ハッ、ざまぁみやがれ』

「テンメェエエエェエエどや顔すんじゃねぇええぇええ!!!!」






キレまくり叫びまくるレンを前に画面上に映る奴等は心外だぞ騒ぎたて、デンジのどや顔でまたもやレンの怒りは最骨頂まで跳ね上がる




それもそうだろう。いくら騒動回避、ミリ本人が承諾したとはいえ、何をしでかすか分からない男共(デンジとかオーバとかダイゴとかゲンとかデンジとかデンジとかデンジとか!!)を大切な大切な大切な大切な、しかも一ヵ月も会っていなかった愛しい存在を一緒に住まわせるなんて。レン本人が一緒に住むならまだしもそれが叶わず、ましてや場所さえも教えて貰えない始末

ただでさえ自分の知らない所でミリに変な毒牙や虫がたかっていないかとか、ミリの身に危険な事がないのか等々ずっっっっと心配していたのに、だ。いくら知り合いだからとはいえ、恋人をはいそうですかと託すなんてレンはそこまで心は広く無い。むしろ狭い。俺より先にミリと会っただけでも光栄に思え死ね!とレンは怒りで燃え上がっていく。メラメラだ






「…………しかし、いくら事情が事情とはいえ聞き捨てならない話だ。ミリさんがそちらで一人で暮らすならまだしも、本人にとって初めて出会った者と暮らすなんて流石の俺も異論を問いたい」

「あぁ、ナズナの言う通りだ。それに舞姫は警戒心が強い。人当たりがよい対応をしてくれるが倍以上に警戒心が強い女だ。………俺もやっと警戒心を解いてくれたものを……」

『あらあら、ゴウキもミリには手を焼いていたのね。見てみたかったわ。でもあの子は昔も今も、記憶が無くなっても変わらないのね……でも大丈夫よ!あくまで私達はミリの行動を尊重させるつもり。私達も私達で仕事があるから一緒にいる時は朝と夜くらいよ』

『確かに俺達は仕事がある。一緒にいる時間は少ないだろうな。――――が、朝と夜にゆっくり親睦深めりゃいいだけの話だ。何の問題も無い』

「どわぁああかぁあああらぁああ!一緒にいる事事態駄目っつってんだろうがぁあああぁああぁあああ!!!!」






ナズナの言う事は最もだ。衣食住を提供して一人で住むなら考えなくもないが、今日初めて出会った関係でしかない人間といきなり一緒に暮らすなんて普通なら考えない(まぁ色々と例外はあるが

ゴウキの言う事も最もだ。ミリは非常に警戒心が強い人間だ。何故あんなにも警戒心が強いのかは分からない。ゴウキが遠い目でぼやくのも、三強で過ごしていた当初はそれはそれは警戒心というか遠慮というかそういったものがかーなーり強かったからだ。ゴウキ自身気にもしなかったが、レンの前だと警戒心を緩めるミリを見てちょっぴりレンを羨ましく思ったりしなかったり。警戒心を緩んでくれた時は地味に嬉しかったり思っていたゴウキ。ぎこちなく近寄ってくるミリが可愛かったとか言ったものならレンが黙っていない(ちなみにナズナの場合、"色々"あったから最初っから仲が良かった為ゴウキの苦労は知らない←



…と、まぁゴウキの知られざる心中を語ってみたが、話を戻そう。警戒を張り巡らせるミリに逆に負担になってしまうんじゃないか、とゴウキは言う。その言葉にシロナは大丈夫だと主張はしてみるも、どうも安心出来る要素が何処にもない(特にデンジ辺り)







『つーかレン、お前さっきからグチグチ言ってるけどお前ミリの何なんだよ?ゴウキさんもナズナ博士もそうだけどよぉ、ミリと一緒に住むも住まねぇのもレンに関係ねぇ話じゃねーか』

『そうだぞ。何でお前に一々許し貰わなきゃなんねぇんだよ。お前はミリの何なんだ?親か?それともシスコン抜けてねぇ兄貴かよ。うっわお前に限ってそれはないわー』

「親でもねぇしシスコン抜けてねぇ兄貴でもねぇよデンジテメェマジ潰すぞマツバの野郎じゃあるまいし!そもそも関係も何も俺とミリは恋人同士なんだよぉおおおおッッ!!!!!!」

















































空気が凍った





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