「サートシ君に、シーゲル君!」








彼女は突然現われた









「Σブハッッッッ!!!!」

「ミリさん!!!???」

「やっほー二人とも久し振り!いやぁ見ないうちに逞しくなってるじゃないの!おねーさんは嬉しいよ!よしよし、可愛い子達め」

「ピーカ!?ピカチュウ!」
「「ブイブイ!」」






ヒカリをセンターに残し、サトシとシゲルとシンジの三人でトレーニングをしようとナギサロードを歩き、一人のトレーニングを好むシンジ(まぁサトシとライバルだしそこは別々)と別れた時だった

何処かで聞いた事がある声。それにこの自分達を呼ぶ名前のイントネーション。この呼び方は自分達が知ってる中で一人しかいない。声は後ろから聞こえた。なので声に習って後ろを振り向いたら、なんと半年前、自分達がカントーに一時帰宅した時に出会った人がいたのだ。しかも会った時と髪と服が違う。イメチェンだ。おいしい水を飲みながら歩いていたサトシは突然の登場に盛大に噴き出した







「いやーまさか此所に来てすぐに二人に出会えるなんて予想外だったよ。やっぱり旅はいいね!」

「あれ、ミリさんは何時こちらに?」

「ついさっき。二時着の船に来たんだ。ていうか聞いたよ!もう時期スズラン大会なんだってね。レッドから聞いたよ〜出場するのサトシ君らしいじゃん。今手持ち調整中でナギサにいるの?」

「あ、はいそうです!俺絶対優勝してみせます!」

「お!いい心掛けだね。頑張ってね!スズラン大会が開催した時は是非ともサトシ君の勇姿をこの目で見届けないとね!ファイト一発!」

「はい!」

「ミリさん!あの…」

「――――…お、きたきた。まったくあの人ある意味厄介だから面白いよ。サトシ君、シゲル君、ゴメンね私は行くよ!」

「「ブイ!!」」

「あ!」

「ミリさん!!??」

「スズラン大会で会おうねー!」








人はそれを嵐と呼ぶ


まさにミリは嵐だった。軽い足取りで軽やかに走って行く後ろ姿をただ呆気にとられて見るしか無く、

固まっている二人とピカチュウと顔を合わせ、何だったんだろう?と頭を捻っていると―――後ろから誰かが走って来る足音が聞こえた

そしたらシゲルの肩にドン!と小さな衝撃が起きた







「ッすまない!大丈夫かい!?今人を探し―――…君達は、」

「あ、あなたはあの時の!」

「ゲンさん!」

「サトシ君とシゲル君じゃないか!」







声を掛けられ後ろを振り返ったら―――なんと何時の日かこうてつじまでお世話になったゲンがいるじゃないか







「久し振りですね!」

「お元気そうで何よりです」

「ピッカ!」

「あぁ!君達も元気そうで良かったよ。―――…すまない、もっと会話がしたかったが行かなくては!それじゃ二人共、また会おう!」

「Σえ、ちょっとゲンさん!?」







久々の再会も束の間、彼もまた嵐のように去って行ってしまった



ポカーンと、呆気に取られるサトシとシゲルとピカチュウ








「……ミリさん、もしかしてゲンさんに追われてる?」

「…マジで?」

「だってミリさんが行った方向にゲンさん走って行っちゃったし…」

「ピーカ…」

「……………」

「……………」

「……………」






「「「……………」」」

















「(………………あ、ミリさんを仲間に引き入れる作戦実行し忘れちゃった)」

「…とりあえずトレーニングしようぜ」

「ピーカ」

「(まぁいっか…)」









(久々に見た彼女)(彼女があの人とは、まだ信じがたい)




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