「カントーもジョウトも色んなジムリーダーがいるんだね〜。此所最近ジムリーダーの皆と接点あったけど、皆個性豊かな人達ばかりだよ」

「「ブイブイ」」

「いやー皆個性豊かなものだから圧倒されちゃう事ばかりだよー。本当、シンオウのジムリーダーの皆さんとどれくらい個性豊かなのかこの目で確かめないといけないよね!」

「「ブイブイ!」」

「よし!決めた!私達は気配を消して行動だよ!気配を消しながらシンオウを探索さ!大丈夫、私最近皆があまりにもキャラ濃過ぎて自分のキャラが薄く感じてきているから…もっと気配消してみれば誰にも気付かれないに、違いない!!」

《ミリ様無理ですって!》

「なにおう!?私に不可能はないのだよ時杜ちゃん!私が気配を消してしまえばゴーストタイプ以上に、むしろ私が幽霊以上に無くなるんだぜ!」

「「ブイブイ!」」
「…」
《ええぇええええ》

《主、そろそろおやつの時間だぞ》






シンオウの行動の仕方を決めた様です


―――――――――
――――――
―――



















博士達の発表が終わり、十分間の休憩に入った

オーキド博士から会議に出された内容はまさにミリが言っていた事だった。「半年前からカントーやジョウト、ならびにホウエンとジョウトの野生のポケモン達の様子がおかしいから警戒をしてほしい」。特別操られている様子はないから危険性は無さそうに思えるが、油断は禁物。それにポケモン達が何故泣いているのか〜等々。貰った資料を見ると確かにどの地方にもポケモン達の様子がおかしいと俺から見てもよく分かる。丹念に調べあげられている結果が"警戒"。人の手持ちのポケモン達はあまり様子の変化が見られず、多く見られるのは自然一体に住む野生のポケモン……人に危害を加えてこない所を見る限り、大丈夫かもしれないけど警戒しておいて損は無い

と、いう感じに博士達からの発表は以上。休憩も入った事だし俺はさっそく噂の地デジテレビに食いついた






「へぇー、この地デジテレビってこんな近距離でもそっちに映るんだなー。おーいそっち俺見えてるかー?」

『おー見えてんぜレッド君〜』

「オーバさん、俺思ってたんだけど…アンタの頭って突っ込むと中からモンスターボールが出てくんのか!?」

『ハハハッ、言ってくれるじゃねーかこのやろう!』

「こう…頭ズボッてやって、スポって抜けばさ!」

『こうか?』

『だぁああっ!テメェデンジ何しやがる俺の髪の中に手ェつっこむんじゃねぇええッ!抜ける!髪が抜ける!』








金髪兄ちゃんに自分のアフロに手を突っ込まれて暴れているアフロ兄ちゃんこと、デンジさんとオーバさん

画面近距離で、しかも地デジだからもあって画面が綺麗過ぎて目が痛いのは仕様。しっかしマジマジ見ると本当によーく映ってんだなぁ。いいなあーマジで俺も地デジテレビ欲しい


ちなみに、俺の後ろにいる皆はトイレに行っている人以外は全員いるけど…俺の気のせいじゃなければ皆して疲れて口から魂が見え隠れしている(←)あっちの方もこの二人以外(特にオッさん組)は机に突っ伏していたりだらけていたりと大変な状態に←

それから博士達は自分達の発表が終わったらそそくさと帰宅。今度はリーダー以外にも民間の研究者達にも色々と伝えなくちゃいけないらしい。博士達も大変だなぁ










『そうだ俺聞きたかったんだが…あそこにいるグリーン君にすっごく似ている少年を知っているんだけどよぉ…』

「?似ている…あぁ!それってシゲルの事だろ?あんな感じで茶髪に頭ツンツンヘアーの奴!」

『そうだそうだそいつだよシゲル君!なんだやっぱ知っていたのか〜!ほらデンジ覚えてるか?サトシ君に「サートシくーん」って言っていた奴』

『あぁ…中々強いエレキブルを持っていたシゲル君か。そういえばジム戦でそんな事言っていたな』

「シゲルも相変わらずだなぁ…。シゲルはグリーンの従兄弟なんだ。ちなみに俺とサトシも従兄弟!サトシがお世話になりました」

『従兄弟だったんかー…は?お前もサトシ君と従兄弟だったのか!?へぇー、そいつはびっくりだぜ。サトシ君の、デンジをも熱くさせるバトルは見応えあったからな』

『妙に納得だな。サトシ君の従兄弟がセキエイチャンピオン…さぞ熱く痺れるバトルになりそうだ』

「今度機会があったらバトルしようぜ!」

「その時は俺も一緒にバトルに加えて貰おうか」

「お、グリーン!」

「アンタ達楽しそうな話しているじゃない!私もその時はお願いするわ!」

「何々なんやおもろい話してうちも交ぜてーな!」

「バトルならこっちも負けないよ」

『ハハッ!何人でも構わないぜ!そんときはお互い熱いバトルしようぜ!』

『こいつをフルボッコしても俺は全然構わないからな』

『俺が構うわ!』







グリーンを始め、わらわらと他の皆が会話に加わってきた。こっちだけに関わらず、そっちの皆もわらわらと会話に入ってきたから結構どんちゃんになってきた←








「あ、そうそう……俺の友達が今日シンオウの旅に出発していったんだ!多分ジム戦するかもしれないからよろしくな!」

『お!そりゃ楽しみだぜ!』

『けど残念だが今出発するとスズラン大会には参加出来ないぞ』

「アイツはスズラン大会に出るつもりはないと言っていた」

『そうなのか?』

「リョウ君!手紙に書いといたんだけどその人イモムシポケモンが嫌いだから僕の代わりにあの人のイモムシ嫌いを克服してあげて!」

『なんだって!?イモムシポケモンが嫌いな子がいるだなんて…!分かったよツクシ君、僕が代わりに克服させてあげるからね!』

『おい、そこでケムッソを出すな』







今ミリは何してんだろう

時間はもう三時間くらい経っているから…きっと船の中でゆったり優雅に過ごしていたりして

シンオウに行けばきっとミリの事だから注目浴びて、バリバリ活躍するんだろうなー(活躍して欲しい反面複雑な気持ちがちらほら






『中々興味深い話をしているじゃないの。レッド君、そのトレーナーの名前を聞いてもいいかしら?』

『そっちの様子を見れば、その友達は全員知り合い…つまり全員と既にバトル済みだ。相当な力を持っている実力者、そういう事だろ?』

『!シロナさん、ダイゴさん…』

「おー!さっすが話が分かるじゃないか!そいつかなり強い奴でさ、俺も正規のバトルじゃないんだけど負けちまって…ま!次は勝ってやるんだけどな!」

「待てレッド、その前に俺の再戦が先だ。お前だけいい思いはさせないぞ」

「そうさ、彼女との再戦を望む人はいっぱいいるんだからな」

「えー!」







確かにミリとバトルしたい人はいっぱい居る

此所一ヶ月なんてミリに聞けばほぼ毎日バトル三昧だったらしいし(パシられていたりもしたらしい)、此所にいるこっちのジムリーダーと確実にお世話していたみたいだし(遠い目をしていたのを思い出す)…まぁ俺も人の事言えないんだけど←

笑顔なんだけどゲッソリしていたミリを思い出している間にも「俺が先だ!」「僕が先です!」「俺だ!」「アタシよ!」「おーおー此所は公平にジャンケンにしやがれ」「最初はパー!」「おいテメェそれは卑怯だ!」と後ろで勝手に色々騒ぎ立てていた(一番大人気ない






『あらあら、皆して大人気ないわね。よほどそのトレーナーと戦いたいのね、フフッ!それでレッド君、その噂のトレーナーの名前は?』

「あぁ、そいつの名前はミリっていうんだ!オレンジの服着てるから多分分かりやすいと思うぜ!」









バサバサバサバサッ…









「………え?」








資料が落ちる音が響いた





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