―――…一方、 此所、セキエイ高原リーグ協会支部 「アッッッッッカァアアアアンッ!もうアッカァアアアアンッ!こないことし続けてきたら口から魂出てもうじゃないかーい!」 「…生まれ変わったら俺、鳥になりたい…」 「僕…家に帰ってヤドンに癒されたい…」 「…お腹が、減りました…」 「ぬぅ…こんな所にいるよりもやはりワシは修業を…座り過ぎて椅子が痛い…」 「お前ら情けないぞ!少しは耐える事が出来ないのか………ふぁぁぁ…(欠伸)」 ジョウトジムリーダーメンバー 今にも倒れそうな予感 「…………」 「アー…だりぃぜ」 「………ふわっ(欠伸」 「これくらいならまだ……」 「……こんな事になるなら姉さん達をひっぱっても連れてこさせれば良かったかしら…」 「……目の前で両親のイチャイチャッぷりを見てイラッてくるのはしょうがないよなー…」 「お前らも苦労しているんだな…」 カントージムリーダーメンバー ジョウトよりまだ意識はある模様 「あちゃー、皆グダグダだなー」 「ははっ、しょうがないさ。何せ皆ここ最近徹夜三昧だったからね」 「しかし…これは酷いな」 シンオウの彼らがヘロヘロならば、此所も同じだった リーグの一室にある会議室。そこにはカントーとジョウトを代表とするジムリーダーの姿があった 向き合う形で長方形の机が並ぶソコで、彼らはうなだれていた。机に屈伸する者、椅子にもたれる者もいれば疲れで我も忘れる者や口から魂が出ている者など様々。やはり此所のリーグでも上からのプレッシャーやらなんやらとで忙しい毎日を送っていた。副業もある者なんかほとほと参っているだろう 上から順々に説明していくと、眠気と疲れで叫んでいるコガネジムリーダーのアカネ、某眼帯戦国パーリィーの台詞を吐くキキョウジムリーダーのハヤテ、故郷のヤドンを思い出すヒダワタウンのジムリーダーのツクシ、お腹と背中がくっつきそうなアザギジムリーダーのミカン、椅子に座り過ぎて尻が悲鳴をあげるタンバジムリーダーのシジマ、そんな彼らに喝を入れるも眠気で出た欠伸のせいで普段の威厳も何もないフスベジムリーダーのイブキ。沈黙を守り続けるヤマブキジムリーダーのナツメ、椅子にうなだれるクチバジムリーダーのマチス、日頃の修業の賜だと自負するセキチクジムリーダーのアンズ、上品に欠伸をするタマムシジムリーダーのエリカ、一旦帰って来たのにまたどっかに遊びに行った自分達の姉を恨むハナダジムリーダーのカスミ、自分が忙しいにも関わらず両親は相変わらずラブラブっぷりにイライラむしろゲッソリするニビジムリーダーのタケシに、タケシを哀れみの目で慰めるトキワジムリーダーのグリーン そんな彼らを苦笑して見るのが、我等がチャンピオンのレッドとジョウト代表ジムリーダーのエンジュジムリーダーマツバ、そしてカントー代表ジムリーダーのふたごじまジムリーダーのカツラ 計16名のジムリーダーがこの会議室に集結していた 「ちょっとおいみんなー!後少しの辛抱だろー!俺達カントージョウトのそこ力を見せつけてやろうぜ!」 「お前…よくもそんな口が利けたものだな…!」 「そうよ!アンタなんて私達みたいに何もしていないからそんな事が言えるのよ!」 「レッド…お前が俺達の立場にいたら、レッドでもこうなると思う。本当に」 「若いっていいもんだなぁおいレッドさんよぉ」 「一度地獄を見るべきよ」 「そうですよ」 「レッド、言葉には気をつけて欲しいですわ」 「いいなぁアンタはー!特別何もすることがなくてぇえええ!不公平や!」 「そうだそうだ!」 「…えっと……ごめん」 寝不足で不機嫌な彼らの勘に障ったのか不機嫌オーラ撒き散らす彼らにレッドは素直に謝罪 カントーのジムリーダーと面識あるからまだしも、ジョウトジムリーダーまで抗議をされれば強く言い出せれない。しかもレッドはチャンピオンなのに特別仕事はしていない為、元気ピンピンな姿を見せれば彼らの不機嫌やイライラは増すばかり 彼らもシンオウ同様に疲れているのだ。あまり変な事を言わない方が身の為である しかも皆が言う通り、レッドは何もしていない。特別何かやれと命令されているわけでもないし集会のチャンピオンとしての仕事はあちらに任せている。事件物の発言くらいなら出る幕はあっても他は何一つする事がないのだ。だからこそ、自分達の仲間と共に待っているであろう一人の少女の元に向かっていたのに……どういう訳だかイライラ絶好調なグリーンに回収されて今に至る 「…えっと、そ、そうだ!なぁカツラさん!ミリの奴、そろそろ出発したりしてな!」 「?あぁミリ君か。確か出航時間は午後の1時位だから…そろそろ港にいてもおかしくないね」 「そっか〜。あーあ、リーグ集会が別の日、それかミリのシンオウ発が別の日だったら見送りに行けたのになー」 あー今頃皆なにしてんのかなぁ…とレッドは一人楽しんでいるだろう仲間達を思い描く けしてグリーンに理不尽で連れて行かされた事を根に持っているわけじゃない。けして。でも仮にも好意を寄せている相手が遠いシンオウに旅立ってしまう、と思うとやっぱり見送りはしたかった その気持ちは皆も一緒だった。口には出さないだけで見送りたい気持ちは全員持っていた。集会が無ければきっと全員見送りに参道していただろう。それだけ彼ら全員にとってミリの存在は大きかったのだから サトシに会ったりしてな〜、とレッドはシンオウで旅する従兄弟を思い出した 「さて…時間も時間だからそろそろ休憩しよう。時間になったらまた此所に集まる様にお願いします」 「ヤッター!休憩や!」 「わーい!」 反乱にまだ、気付かない → |