結局電話が来なくて一日が経ちました







「…はーぁぁぁぁ…………」







現在、わたくしは今、グレてます






「……………はぁぁぁぁ…」


「…」
《ミリ様…機嫌を治して…》
《……………》


「………………はぁぁぁぁぁぁ…」


「《《………(汗)》》」







昨日、一日中ずぅぅぅぅっと、ずぅぅぅぅっと、ずぅぅぅぅっと(大切なので三回言いました)寝る間も惜しんで夜中まで頑張って待っても待ってもまぁぁぁぁぁぁっってても!(強調)…結局電話なんて来てくれる訳も無く、悪態を吐きながら布団に入ったのが約数時間前

朝起きてご飯食べて家の事をして改めて待っていても(皆はそれぞれ自由)やっぱり電話なんて来る気配無し。流石に私もイライラというか悲しみ切なさむしろイライラが爆発(寸前!)で、うぉんどりぁああああ!と渾身の一発の如くポケギアを庭にぶん投げて(キラーンって光った!)(時杜の困惑した声が聞こえた)ソファーにダイブしたのが約数十分前の出来事






《ポケギア、拾いに行くか?》

《てかポケギア何処まで飛んでいったの…?ミリ様の腕力は岩もぶっ飛ばす位だから、》

「…」
《方向は北西。…シロガネヤマだ》

《ひぇぇぇぇ…》






先程まで蒼華、時杜、刹那の三匹は思い思いに過ごしていた。蒼華は日向ぼっこ、時杜は観葉植物観察(暫く居なくなるから別れの挨拶的な)、刹那は(以前遊び半分で買った)100ピースのパズルをせっせと組み合わせていた(掘り起こしてやってみたらハマったらしい)(今更!)

静かに遊んでいた三匹が、癇癪を起こしてポケギアぶん投げた私を見れば驚かない訳が無い。蒼華と刹那はともかく、時杜の困惑っぷりは相変わらず可愛い(何呑気に実況しているんだ)。小さい妖精がおろおろうろうろあわあわしている姿は本当にもう癒されるっていうかね!まぁそんなウハウハな姿を見ても彼方へ消えたポケギアに手を合わせるしかないのよねドンマーイ!←


とゆーかシロガネヤマまで吹っ飛ばしちゃったのかーあっはっは。人がキレると何をしでかすか分からないから恐いよね〜あっはっは☆(アンタが一番恐い)







《主、今からポケギアを取りに…》

「あーいいよポケギアなんてポケギアなんて空の彼方まで吹っ飛んでしまえばいいのさそうさポケギアなんてあってもなくても別にいいんですよえぇポケギアに頼ると携帯依存症ならぬポケギア依存症になるんですよぉぉぉだぁぁぁぁ」

《えーっと、ミリ様…?》

「第一ポケギアなんて只の通話する為だけのものじゃないか舐めてんのか他の世界のポケギアならぬ携帯は通話は勿論メールやテレビやカメラ挙げ句にインターネットなんて一個に二度美味しい素晴らしい機能が満載しているのにあのポケギアは通話は出来てラジオやタウンマップは見れてもたかだがそれだけじゃないかハニー。メールは何処にいったんだインターネット出来ないのかチクショウ。まあ?私あまりメールするタイプでもなければデコレーションメールとかやり方知らないし?インターネットなんて夢小説とかニヤニヤウハウハ萌と気力回復の為の食料にしていたけど?でも異世界渡ると同じサイトがあるわけでもないしURLなんて同じの存在しないし続きの話を見たくても結局見れないそんなちょっぴりほろ苦く切ないブロウクンハートしたのですよジョセフィーヌ」

「…」

「そう思うと私の愛用携帯は今となれば手の届かない世界のベッドに充電機刺しっぱで放置されているだなんて可哀相にダーリン。アレには私の愛と夢と希望と努力の結晶が詰まった大切な存在だったのにぃぃぃぃクッソォォォォ今更になってイライラしてきたんだぜロミオォォォ」

《主、話が掴めない》

「まーあ?そんな万能携帯素晴らしき携帯ビバ携帯万歳携帯を知っちゃってるから?あのポケギアなんて思い入れも何もないんだから別にいいし?確かに今までのアドレスがあの携帯に詰まっているけど私の十数年に渡り使い込まれた愛用手帳があるすぃー?ポケギアや携帯が水ポチャンして中身がぶっ飛ばした場合を想定してちゃんと別に記載してあるから全然問題ないのさジュリエット!」

《…ジュリ…?》

「話を完結に纏めますとあんなポケギア一つシロガネヤマの彼方にぶん投げてもこっちは何の支障はありませーんってことさフハハハハッ!大丈夫皆にもう連絡しちゃったもんねぇええッ!明日の出発は船で午後便ので乗るって言っといたからねぇええ!さよならポケギア!バイバイポケギア!君の存在は忘れないのさぁああああa「「ブイブイ!」」グホッッ!」






イライラのあまりソファーで踏ん反り返って不機嫌オーラ全開の私に突然窓がガラリと開いた瞬間には白亜と黒恋が乱入して私にたいあたりを食らわせてきた

お陰様で足場を崩して床に転倒してしまった(ふぉぉぉぉ頭を打ったんだぜ…!)。胸の上でニコニコ笑う同じ顔が私の顔を覗いてきている。なんだこの子ら、可愛いじゃないか(え)。ぶつけた頭を擦りながら、二匹の身体を支えて起き上がる。先程のイライラもあるのであまり良い気はしない。可愛い余って憎さ百倍のこの子達をポーイッと上に振り上げようとした(振り上げるな


が、

私はある物を発見した







「…ん?アレ、何で宙に箱が浮いて…ってもしかしてもしかしなくてももしかしてあの銀の陶器にあの手紙は…」

「「ブイ!」」

「キターーーーーッッ!!白亜ちゃん黒恋ちゃん大好き愛してるZさん大好き愛してるお慕いしてまするぅうううう!いいもんポケギアなんて知らないし!ポケギアなんて野生のリングマに踏まれて粉々になってしまえばいいんだ今からおやつの時間にしよっかみんな!」

「「ブイブイ!」」







「…」
《…どうする》

《…いや、ここは主の機嫌を損ねない方がいいかもしれない。犠牲が増えない為にも》

《…以前不機嫌になった時なんてあんなに晴れだった空が雷雲になったもんねー…ポケギアなんて可愛いものだよね。うん》






「ケーキ!ケーキ!」

「「ブイブイ!」」










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