「やっぱり私天才。サイズピッタシ!―――どう?似合ってる?」

「ブーイ!」
《にあってるー!》

「ブイブイ!」
《あるじ様きれー!》

「…」
《似合っている。今回は赤も取り入れたのだな》

《やっぱりミリ様はオレンジですよ!似合ってます!》

「ありがと〜」







マツバさんとミナキさんと別れて次の次の日(え

昨日はシンオウに行く為の準備でゴッタゴタしていた私達。荷造りやらなんやらで忙しなく動いて昨日の夜やっとこさ荷造り終了

家の掃除もしたし、庭の手入れもOKだし、報告も済ませたし。後は三日後のシンオウに行く日まで待つばかり。…え、速過ぎ?しょうがないでしょー楽しみな日に近付くと行動が速くなるのは私の悪い癖なのだよ!しかも準備しといて直前に忘れ物しちゃうのも私の悪い癖なのさ!←






《しかしオレンジ一色だな。靴はどうするんだ?》

「靴はねー、白っぽいのにしようかなってね。シンオウは逆にブーツの方がいいかもしれないんだけど私の力で寒さとかどうにでもなれるし別にいっかなってね」

《主だから出来る技だな》

「でしょー?それにさ、ほら、ブーツって脱ぎにくいし」

《あぁ、なるほど。麗皇が脱がしにくいと》

「そんな事を言ったつもりは無いのにサラリと言っちゃった刹那ちゃんには今日のおやつ特別に抜きにちゃうわよ」

《済まなかった》






今着ている服はやっぱり通気性やらなんやらで薄い素材で出来ている。つまり前の生地とさほど変わりはないんだけど(え)、今の季節のシンオウならこの服で大丈夫だろうと勝手に自己完結

寒かったらコートも作ってあるからそれを羽織れば良いんじゃね?みたいなあっはっは(確実に誰かが聞いたら怒られる台詞






「髪型はどうしよう…」

《二つ縛りにしてみるのは?》

「あぁ、それ良いかもね」






心機一転の為もあっての、衣装チェンジ

今日まで聖燐の舞姫として活躍していた時はずっとポニーテールだったから、ツインテールもありなのかもしれない。自分で作ったゴムやシュシュを使って髪の毛を左右に束ねてゴムで縛ってシュシュを被せる

お、いい感じ






「ツインテールかぁ、今までした事なかったからなんだか新鮮」

「「ブイブイ!」」
《あるじ様かわいー!》

「…」
《アイツ、今の主人を見たらどうなるんだろうな》

《だよね!》

「…え?なんで?」

《実はレンさん、ポニーテールよりもツインテール派なんですよ!》






な ん で す っ て






《そういえば以前麗皇が「ツインテール可愛いだろうな」なんてあの三人に意見を求めていたのを見た事がある》

《僕もそれ見たよ。ゴウキさんは降ろしている派でナズナさんはポニーテール派、カツラさんは横縛り派だって熱く盛り上がっていましたよミリ様》

「いつそんな会話してたの!?」







あの集団が髪型で色々意見言い合う姿はシュール過ぎる!






《髪をアップするのもイケるとかマツバも言っていたな。ミナキは確か…》

「ブイ!」
《おだんご!》

《そうだ団子縛りだった》

「…」
《だから今の主人を見たらどんな反応するかある意味見物だ》

「ブイ!」
《あるじ様かわいーからよろこんでくれるよ!》

「ブイ!」
《メロンメロンだよ!》

《ミリ様、決まりですね!》

「ええぇええええ…」









今更になって恥ずかしくなってきた





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