「とりあえず、さっきの話を私なりに砕けて説明するね」

「「「はーい」」」

「今回の北東西南のリーグ集会は、全地方を集める位だから、内容からして大掛かりな集会になると思うんだ。ジムリーダー職がなんたら〜だなんて私達一般ピーポーがとやかく言うつもりもなければ、どんな職で詳しい職務だなんて知らねーし〜みたいな!」

「みたいな〜!」
「ッスよねー!」

「そんな細かな内容はどうせそれぞれの地方会議で執り行っているはずだから、頭からポーイッて無くしてだね。今回のリーグ集会は、『今を駆ける若い子供達が危険な目を合わせて悪党撲滅してくれたのに私達は何をしているんだ!若い子供達には負けないぞ!』…と、まぁ、そんな言葉を交えつつも地方にあった悪党がしでかした悪行や被害状況など諸々それぞれの地方が発表して、今後そんな事が二度と起こらない様に取り仕切るぞ!っての意味があるんじゃないかなって私は思う。これは本当に彼等にとって大きな課題に繋がっていくに違いないのだよ君達!」

「あー、なるほどなぁ」
「そうよそうよ」
「(ミリさんノリノリ…)」

「んでもって、会議に登場するかしないかは分らないけど博士達が『最近ポケモン達の様子がおかしいんだよね〜、だからさーちょっと警戒しといてくんないかなぁ〜?』と、ジムリーダーにお願いしてもしもの時があった場合、対策を考えて欲しい!ってな感じかな。博士達は博士達でポケモン達の分析をしているつもりだろうし。まず大事なのは民間の安全第一だからさ」

「おー、なるほどなるほど」

「全てにおいては原因があって結果がある。悪党についてだって、ポケモンについてだって言える話さ。勿論、君達にだって言える事。何で君達が事件に巻き込まれて、どうして悪党が地に伏せてんの?ってね。つまり君達だけの問題じゃなくて全員の問題に繋がっていくのさ」

「「「「「おー」」」」」

「そして後始末が大変」

「あー…」
「あはは」

「しかも大人にもプライドがあるし世間からの目もある。難しい話さ」

「ミリ姉ちゃ〜ん。世間の目って一体どんな目ったいね?」

「はいそこ、サファイアちゃんよくぞ聞いてくれました。さて、その答えはっていうと……ゴールド!」

「『うわーアイツらゴールド様があんなに頑張ってんのに何も出来ないんかよ〜ダッセェー。信用失う〜。何なの?馬鹿なの?死ぬの?』ッスよね先輩!」

「全くもってその通り!」

「いやいやそれは言い過ぎだろ!」

「なるほど!よく分かったっちゃ!」

「駄目だよサファイア!?」






こんな言い方をして笑いをとっている(とらんでいい)けど、実際考えてみれば私の言葉は正論になるはずだ

正直私には一部関係あっても後は関係ないからぶっちゃけどうでもいいんだけd(ry






「結論はさっきも言った通り、『全てにおいては原因があって結果がある』。その事も踏まえて、なるべく原因が起きないためにも手を組んで精進しましょうね!っと言う事になります以上!」

「「「おー(パチパチ)」」」
「「ブイブイ(パチパチ)」」




一部の拍手を貰いつつ、やりきった感溢れる私はふぅっと息を吐く。私を中心に全員が円になって囲む姿はマジでシュールの一言に限る。しかも白亜と黒恋まで混じっているから笑いが止まらない←

よっこらせっ、と白亜と黒恋が座っていた場所に座り、ひょいっと二匹を膝の上に乗せる。ケラケラ笑う白亜に甘えて来た黒恋を撫でながら、全員を見渡して……視線をレッドに向ける

ん?ときょとんとこちらを見るレッドに、私は先程からずっと疑問に思っていた事を口にする






「…疑問に思ったんだけどさ、レッドってカントーチャンピオンだよね?シンオウとホウエンは出席するみたいだけど…レッドはどうなってんの?」






カントーのセキエイリーグチャンピオンはレッドだ

ジョウトのチャンピオンは居ないし、そもそもカントージョウトのセキエイチャンピオンは統一しているから、必然的にレッドになるはずだ

スペのセキエイリーグに関しては良く分からないし、レッドがチャンピオンとして職に就いているかも分からない。むしろチャンピオンの職がどんな職なのかが分からない(ここ、かなり重要








「あー、俺はなんつーか…なんだろうな?」

「え、私に聞かれても」






本人それでいいのかよ






「ゴー、お前分かるか?」

「いやいや、知らないッスよ俺に聞かれても」

「「レッドさん…」」

「レッド…アンタっていう人は…」

「…」

「おーい、そこ…そんな目で俺を見るなって…」






カントーとホウエンのリーグ形式を比べて見ると、確かカントーは組織的…つまり四天王が統一していた形式だったはず(その四天王がまさかスオウ島編でああなるなんて誰が想像したんだか←)。今となれば四天王が居ないし…大丈夫なのだろうかセキエイリーグ四天王…!

ホウエンに関してはリーグの上位によって決まる日替わり四天王のはず…実際どんな感じなのかは分からないからなんとも言えないっていうか、なんていうか…







「実際どんな話になっているんですか?」

「いやぁさ、なんかシンオウとホウエンのチャンピオンが仕切るみたいなんだよ。詳しい話は聞いて無いんだけど、なんか重大な話があるらしくって」

「「「「重大な話?」」」」

「どんな話かは知らないんだ。進行役がチャンピオンが基本らしいんたけど、シンオウとホウエンのチャンピオンは大人の人だから、いくら同席したって…俺、別に居なくてもいいかなぁーって」

「こらこら」

「だってめんどくさいじゃん」

「カントーチャンピオンそれでいいんですか!?」







よくないです







「レッド、アンタ出る事になっているならちゃんと出ておきなさいよ。じゃなきゃ理不尽だってグリーンのプロレス技がアンタに襲いかかるわよ?」

「だよなー…」

「グリーンさんの技って痛いんスよね…」

「目に浮かびますね」

「だよな」

「だっちゃ」

「苦労しているんだね…」





そういえばグリーンがジムリーダーになったのは、ある意味でレッドの為だと言ってもおかしくない(まぁ本人絶対に言わないだろうけど

スオウ島編で全身が凍った後遺症、それを治癒する為にシロガネヤマの温泉巡りと…色々事情があっての事だけど、それが運命だって思うと、複雑だ…(ムムム









「リーグ集会は何時なの?」

「ちょうど一週間ちょいだぜ」








なるほど、私がシンオウに発つ日と重なるかもしれないと…








「……あの、レッドさん…レッドさんも出席するんだったら色々準備しなくちゃいけないんじゃないんですか?」

「…レッドさんも悪党に関しては当事者の一人だ。色々発言する事もあるんじゃないですか?」

「いくら他にチャンピオンがいたとしても…ねぇ?」

「大丈夫なんですか…?」

「そーよ!グリーンはジムリーダーとして、アンタはチャンピオンとしてもそうだけど私達の代表にもなるのよ!?こんな所でちんたらしてもいいわけ!?」












「ま、なんとかなるさ!」

「「「「「(ズテッ!!!!)」」」」」











レッドの天然が炸裂







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