蓄積された憎悪、そして嫌悪

造られた身体、造られた力

自分から全てを奪った人間達が

殺したいくらい、大っ嫌いだった











Jewel.55













昔から蓄積された消えない憎悪は俺の自制と理性を上回り、最も望まねェ形で爆発される。本来あるべき総容量以上に力が活性化され、あまりにも力が強過ぎた結果、俺の理性をも打ち消して暴力的な化物に変貌する

これは、しょうがねェ事なんだ。こうなってしまった以上、俺は一生望まない形で化物として生きていかなくちゃなんねェ

胸糞悪いったらねェぜ。破壊しか生まれない俺に残るモノなんか、何もない。途方もない虚無感しか感じられず、どう足掻いても結局現実から目を背く事なんて叶いやしない


――――…あァ、そういやァ自己紹介がまだだったな…俺の名は轟輝、種族はバンギラス。もう言わなくても分かる通り、俺ァ色違いだ。以前仲間が過ごしていたらしい遠い地方にあるハードマウンテンみてェな山を連想する、褐色の身体をしたバンギラスってのがこの俺さ

話は既に聞いてるぜ。俺の話を聞きにきたんだろ?聞きたきゃ聞けばいい。別に隠すつもりはねェぜ。勿論、この話をして同情を貰うつもりもねェ。他の奴等も全て話したなら、俺も全てを話すさ








突然だが、俺は人間が大の付くくれェ大っ嫌いだ

人間ってのは勝手で傲慢で醜悪で胸糞悪ィ奴等だ。己の理想の為には手段を選ばねェ、糞みてェな存在。どんな形であれ、人間は研究だと言い張って沢山の命を犠牲にしやがった。まだ未来がある命をも、可能性があった命をも、奴等はまるで自分を神だと豪語して簡単に命を捨て去りやがる

嗚呼、人間なんか大っ嫌いだ

特に、"科学者"って奴等がな

科学者、そいつらが俺が人間を毛嫌いするくれェ嫌悪する元凶だ。奴等は決まった様に、真っ白い服を身に纏い、意味も分からねェ物体を操作しながら冷徹非道な眼で俺を見る。奴等になんか優しさなんて存在しない。奴等の眼は、実験対象という俺の存在すら見ちゃいねェ。あるのは奴等が目指す理想のみだ

嗚呼、あの頃を思い出すと昔の古傷が疼いて仕方ねェ。思い出す度に…蓄積され続けた憎しみが、溢れ出しては止まらない



……此処まで話せばもう分かったはずだ。俺は、その科学者って奴等に――――…全てを奪われ、成す術も無く"この身体"にされたんだ



小さな頃は…俺はそこら辺にいる他のポケモンと一緒だった。親がいて、兄弟がいて、家族がいて、住む場所があった…何の変わりも無い、ただ山に住む野生のバンギラス一家として過ごしていた。ただ、違ったのは俺が生まれ持った異端だったという事。兄弟の身体とは違った、土色をした身体…勿論、コレが何を指しているかなんて幼かった俺でも分かっていた。色違いは、異端で疎ましい存在なんだってな。でも、親は俺が色違いでも俺を愛してくれた。他の兄弟と比較せず、平等に…勿論兄弟達も親と同じで俺を愛してくれた。嬉しかった、本当に。この身体を受け入れてくれた家族に感謝した。だから、こんな俺でも早く強くなって、家族を守ってやりたい―――――…まだこの時までは…すっごく幸せだった

けど、そんな幸せも呆気なく崩れやがった

平和に生きて、穏やかに過ごしていた俺達の住家に、突然奴等は現れた。数えきれないくらいの人間が、捕らえられた他のポケモン達を服従させ、不思議な物体(捕獲機材)を持ってきて――――…俺達が抵抗する間も無く、奴等は俺達に攻撃を仕掛けてきた。今でも忘れられねェ…あの時の光景を、あの瞬間を。俺達を守る為に身体を張って守ってくれた、親が、母さんが…拳銃を向けられ、銃声と共に倒れていく姿。逃げていた兄弟も同様に、銃声と共に事切れて倒れていく。動かなくなった母さんと兄弟の身体から、鮮血が水溜まりになって沈んでいくその姿を…――――


奴等の目的はこの俺だった

色違いの俺を捕らえる為だけに、奴等は家族の命を簡単に奪いやがった


どういった目的で俺を捕らえに来ただなんて、どうせ人間が考えた狂人じみた愚かな理想の為。奴等は自分達の理想の為なら手段を選ばねェ。それは、もう、嫌ほどこの身で思い知らされた

目の前で最愛の家族を殺され、あまりの残酷過ぎる現実に動けなくなった幼い俺をいい事に、奴等は不思議な物体を檻に変えて俺をその中に閉じ込めた。正気に返り、あらんかぎりの力を繰り出しても傷一つも付ける事が叶わずに、俺はそのまま奴等のアジトに連れていかれ、薄暗い檻の中にぶち込まれた




その後は、地獄の毎日だった




毎日毎日、白い服を着た人間に囲まれ、俺を好き勝手にしまくった。ある時は全身に麻酔をかけられ、ある時は変な薬物注入させられ、ある時は無理矢理バトルさせられ、ある時は身体を小さなナイフで切られたりと―――…訳も分からず、死にたくても死ぬ事が叶わず、陽の光も拝められねェまま長い時間を過ごすハメになった。身体はボロボロで、精神的にもボロボロで…――――いっその事、殺してくれと何度思ったか

俺は奴等を憎んだ。憎んで憎んで、憎みまくって。もうあの頃の俺は、全てをぶち壊してやりたいくらい、憎悪の感情でいっぱいだった

まだヨーギラスだった俺を、強制的にサナギラスへ、そして母さんと同じバンギラスに進化させられた。身体を改造させられたらしく肉体強化が施され、奴等曰く「全ての能力が著しい進化を遂げ、誰にも負けない強靱な力を得た」とか言っていた。つまり俺は完成品で、奴等にとって目指していた理想に追い付いた事になるわけだが、ハッ!笑わせてくれるぜ。奴等が目指していたモンは、とんでもねェ代物だった

奴等は兵器を造ろうとした。ポケモンの、兵器を。その結果、俺は――――…どんなに傷を受けても痛みを感じる事は無く、どんなにバトルをしても疲れる事が無かった。勿論、身体の"中"も改造させられたせいか、はかいこうせんっていう身体に負担が掛かる技も反動を受けずに何発も放つ事が出来る様になっちまいやがった


まさに、化物だ。もう俺はただのバンギラスじゃねェ。人間に改造された、哀れで愚かな怪物になってしまった


そして奴等は、俺の憎しみを利用して更なる理想に高みを目指した。俺の憎しみが増幅すればするほど、俺自身の能力がアップし、より凶暴にと改造された。その為には闘争心が欠かせないと、妙な細工をさせられた。俺がバトルに出ると豹変しちまうのもその所為だ。俺の意志関係無しに、蓄積され続けた憎しみが、強制的に溢れ出して全てを壊しちまう凶器に変貌する

――――…こうして俺は、最も望まねェ形で強さを得た。強制的に得た力は、あまりにも強く、あまりにも残酷なモンだった








奴等が許せなかった

俺を化物にした奴等を、大切な家族を殺した奴等を

同じ研究所の中にいた他のポケモンにも同様に手を下し、簡単に見殺しにした奴等を―――…




俺の憎悪が爆発するのも、時間の問題だった






―――――ドガァアアァアアンッ!





「おい!一体何があった!?」

「バ、バンギラスが暴れ始めましたッ!クッ、おかしい…!制御装置が効きません!制御不能です!」

「なんだと!?おい!アイツが暴れる前になんとか手を打つんだ!麻酔をかけろっ!早くしッ―――――ギャアアァアアァァアアッ!!!」





キッカケは、そうだ。奴等が何を思ったか、俺と一緒に捕らわれていた同じ仲間だったバンギラスを―――…俺の目の前でアイツを、母さん達を殺した様に拳銃で殺してしまった姿を見ちまったから

あん時の事も嫌でも覚えている。殺されたアイツが母さんの残像と被って――――視界が一気に真っ黒に染まった


奴等は過ちを犯した。理想を掲げ、更なる高みに極めようとばかり目指していた奴等は、周りの事が見えちゃいなかった

そう、奴等は忘れていたのだ。俺を改造すればするほど、比例してどんどん力をつけていく事を。人間でも手に負えないほど、よく分からねェ機械ごときで制御する事なんて出来なくなるくらいにな






「グオオ゛オォオ゛オォッ!」





全ての憎しみを一気に爆発させ、科学者共が理想を掲げた通りに…俺は憎悪の力を最大限にして暴れまくった

回りのモノがぶっ壊れようが何しようが関係ねェ。お望み通り、造られた強靱の身体で建物を破壊してやった。はかいこうせんを連発してやった。全てを壊し尽くしてやった。俺をずっと閉じ込めてきた建物も、俺をこんな目に合わせやがった科学者共を、瓦礫の屑と共に叩き潰してやった

けど、どんなに暴れ尽くしても、人間を容赦無く殺しても―――…どうしてか、気が晴れる事は無かった








そんな時だった






「―――…少し遅かったみたいだね」





リン、と心地の良い音色が響いて

紅い光と共に突如現れた、多数の光

水色、紅色、水色、黒銀色、朱色―――様々な光に囲まれた一人の人間は、回りの大惨事なんて目もくれずに俺に向かって怯える事なくフワリと笑う






「御機嫌よう、バンギラス。初めまして、私の名前はミリといいます。君の声は聞こえていたよ。君のその思いも、辛さも、憎しみも




 だから貴方を、助けにきました」






予想も付かない展開で、俺達は出会った

研究所をぶっ壊しむちゃくちゃにしまくっ矢先という、あまり喜ばしくない展開の中で





…今思えば朱翔や水姫みてェな感動を誘う出会い形じゃなかったな。手持ちの仲間と比べたら俺の出会いって最悪な方だぜマジで。…すでに終わっちまったモン今更気にしねェが

まァ勿論、不思議な紅い光(後にそれは時杜の生み出した空間だと知る)から人間が現れたら誰だって敵だって認識しちまうわけで。すぐに標的をミリに向けてバトル再開。あん時ァ冷静にいられなかったのもあったから、ミリの言葉なんて全然耳に入らなかった。んで、俺達はバトルを始めた。黒銀色と朱色…闇夜と朱翔のアイツらでな

今となれば同じ修行仲間。アイツらの実力は確かなモンだと思うぜ。なんせこの、化物になった事で無敵に近い俺が、アイツらを強いと思えて、バトルが楽しいって感じられるくらいなんだからな。ま、話を戻すが。そんなわけでバトルを仕掛けた俺だったわけだが―――――…


気付いたら俺は、地面に倒れていた


……あん時ァ我を忘れて暴れまくっていたからどんなバトルを繰り広げていたのかはいまいち覚えちゃいねェが(ただ当時の事をアイツらに聞くと「気にするな。気にしたら負けだ」と二人して口を揃えやがるから意味分からん)

ただ分かる事は、俺が倒れた原因はミリにあるって事だ

大方、俺の暴れっぷりに色々と心配したアイツが人間とは思わねェ摩訶不思議妙技で俺の身体の動きを封じ込めたんだろうな。現に倒れた俺の前に立ったアイツを、俺は反撃出来なかった―――――…闘争心が薄れていき、爆発した感情が穏やかに落ち着いていく感覚も、確かにこの胸内に存在した。むしろ理性を上回る本能が、「コイツに攻撃はしてはいけない」ってさらに抑制を掛けてきやがったから、こうなっちまえば正気に戻ってむしろ冷静になるわな(後にこの原因も後々発覚する事になる


辛うじて冷静さを取り戻すも、やはり警戒心はそう簡単には解けれない。近付いたらブチ殺すぞゴルァとまで覚悟決めながら威嚇を続けても、アイツは全然動じなかった。アイツは、ミリは――――…酷く辛そうな表情を浮かべていやがった。悲しそうな眼差しで、俺を見つめていたんだ

何故、かなんて。あん時ァ全然分からなかったから無理もないが、今なら分かる。あの眼は、そう―――…同じ傷みを受けた者が浮かべる瞳だった





「――――…君の気持ちも、痛いくらい分かるよ。確かに人間は、自分の理想の為なら手段を選ばない強欲で傲慢な生物…けど、分かって欲しい。全ての人間が、そんな人間ばかりじゃない事を。どんな人間も、心優しい存在がいるって事を」





辛そうな、苦しそうな…まるで昔の過去を忌々しく振り返っているかの様に、苦々しい囁きをアイツは独白の様に俺に言う

けどその憂いを帯びた表情も、次には軟らけェ表情に変えて俺に優しく笑う。始めて見た、人間の笑顔。今まで見てきた人間の顔なんて全て冷徹で冷てェ表情ばっかだったから……不覚にも、じんわりと温かけェモンを感じた

その瞳を見て俺は初めて気付いた。コイツの眼に光が無かった。闇より深い、それでいて透き通っていて綺麗な…この人間は、ミリには眼が視えていなかった

それでもミリは俺を視て微笑む

こんな、化物の俺を






「ねぇ、バンギラス。もしよかったら私達と一緒に行かない?色んなポケモンや人間に出会って、触れて、一緒に旅をしていく事できっと君の世界観も変わってくれるかもしれない。それにね、此処にいれば安全だよ。これからは、私が君を守ってあげる。私は絶対、君を見捨てたりはしないよ」






コイツはどんな酔狂な事を言いやがるんだ、と心底驚かされたぜ。こんな、化物になっちまいやがったこの俺を、仲間に引き入れようとしている。いつ暴れるかも分からねェこんな俺を仲間に入れれば、命の危険もあるかもしれねェっつーのに、しかもこの俺を守ってあげるだなんて言いやがった!正気かよこの人間、聞いた事がねェ。唖然とする俺をよそに、「それに此処には君みたいな可愛い仲間達がいっぱいいるからね〜寂しくないよー」そう言ってミリは楽しそうに俺に向かってウインクをする

言われるがままに視線を回りに向けて俺を見下ろす奴等を見る。見た事ねェポケモンばかりだったが、さっき戦ったダークライとルカリオだけは知っていた。科学者共が操作する分け分からねぇ物体(パソコン画面)にダークライが写っていたり(後は母さんからの恐ろしい話とかな)、実際に実験検証でバトルしたのがルカリオだったからだ―――…冷静になって、よくよく見て、記憶にあった姿を思い浮かべて。コイツらも、俺と同じ色違いだって事に気付いたのはすぐだった。勿論、他の三匹もこの流れでいきゃ色違いだって事は分かる

水色のポケモンが言った、《新しき我等の同胞よ、立つがいい。お前も共に主人に続け。そして主人の為に牙を奮え》。紅色のポケモンが言った、《君も一緒に行こう。一緒に世界を見て、一緒に歩もうよ》。緑色のポケモンが言った、《言っておくが、主をお前が思う人間と一緒にするのは断じて違うという事を最初に伝えておこう》。黒銀色のダークライが言った、《過去は違えど、傷みは同じ。共に行こう、新しい仲間よ》。朱色のルカリオが言った、《マスターの慈悲深き心に感謝をするんだな。断る事はこの私が許さない。それに貴様との決着は、まだ着いていないのだからな》…嗚呼、コイツらも俺と一緒なだなとすんなり思えて

気付いたら、俺はアイツが差し出したボールの中に収まっていた






「君の名前は…轟輝。轟いて輝くって書いて轟輝。フフッ、なんか君を見てると不思議にこの名前が浮かんできたから直感で決めたけど、いいよね?轟輝、ゴウキ―――…うんうん、似合ってる似合ってる。誰よりもこの名前は君に一番相応しいよ





――――…よろしくね、轟輝」






俺が入ったボールを嬉しそうに微笑を零しながら、ミリはそうやって俺に新しい名前を与えた

アイツにとって何気ない事で、他の奴等と平等にした事だったかもしれねェが―――…名前をもらえた事で、俺が化物なんかじゃなく、俺として認めてくれた様な気がして



運命か、偶然か、必然なんてんなこたァ知ったこっちゃねェが…こういうのも、悪くはねェなと思った







――――――――
――――――
―――











ま、大体こんな感じだ

あんま面白くもねェ話だったろ?だけどな、あの出会いがあったお陰で今の俺があるのも事実だ。あの時、もしミリと出会えなかったら…きっと俺は、本当の化物になっていたのかもしれねェ

ミリ達と出会えた事で、確かに俺の世界観は変わった。大っ嫌いな人間も、全てが全て、科学者みてェな奴等じゃないって事をな。けど、残念だけど昔から積み重なった憎しみはそう簡単に消える事はねェ。ミリには悪ィが、やっぱ俺は人間を信じられねェ。いつ、人間共が俺にとって大切なモノを壊しに来るのかと不安でしょうがねェんだ

…あ、アスランのおっさんやミリが特別親しくしている人間は別だぜ。そこはちゃんと弁えてるつもりだと信じてる






「轟輝ちゃーん、朝だよーん!…お、今日は珍しく早起きだね!早く起きる事はいい事だよー!」

「グルルル」

「あ、もしかして空腹で目が覚めた?あはは、昨日はいっぱい修業頑張ったもんね〜そりゃお腹もすくよね。待っててね、もう少しでご飯が出来上がるからさー」






結局、俺達は一緒だったんだ。一緒だったから、こうしてミリの元へ集った。ミリの存在があったお陰で、仲間という存在が出来て、幸せを掴む事が出来た

他の奴等も皆、ミリに感謝しているのは大前提で、それこそミリを守る為ならどんな事をしてでも守る頑固たる覚悟がある




…………ミリ、お前の存在を知った時はかなり驚かされたぜ。まさか、人間だと思っていたお前が、実は人間じゃなくて尊い存在だって事をな

どーりで人間のわりにはすっげェ摩訶不思議な事ばかりしでかせるわけだ。この俺を倒せたし、荒れまくった(まァ大半俺だが)大地を元に戻せるわ空飛べるわ心夢眼っつーモン使えるわなんやかんやでむしろ人間って言う方が驚愕だぜアレは。ま、そんなすげェ主持てて俺は鼻が高いってモンだが

お前は俺を守ると言った。けどな、生憎俺は守られるタチじゃねェんだよ。守りてェモンは、この俺が最後まで守ってみせる

そうすりゃ俺のする事はただ一つだ。たとえ周りから化物と呼ばれ、暴君と恐れられ、破壊神だと言われても―――…人間共が勝手に付けた"暴君の破壊神"、こんな恐怖の塊から出来た名前で仲間を、ミリを守れるならそれでいい。凶悪で凶暴で、恐怖から生まれた脅威を振り翳す。そうすりゃ周りの目が、特に悪い目が俺だけに向けられる。ミリの事を悪く言わせねェよ。悪く言われるのは、俺だけでいい

どういった形だとしても、俺の存在で、守りてェモン守れたらそれこそ本望だ






「はーい轟輝〜朝ご飯だよー!今日もスタミナ付けて元気よく頑張りましょう!という事で皆で手を合わせていただきますをしましょうね〜」

「ガァアアアア!」







こんな俺を否定せず認め、愛してくれたミリの為なら悪に染まり、修羅にもなってやろう

歯向かう奴等は、全員ぶっ倒す

つーわけだから、そこんとこ夜露死苦









(それが俺が唯一出来る守る方法)


×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -