一つの物語が終わった ――振り返る事はない また一つの物語が始まった ――希望に満ち溢れた未来 新たな出会いも動き出した ――それは人間か、ポケモンか そうして繰り返される終わりなきストーリー 私は気付かない 新たなストーリーで 新たな旅で 新たな出会いで 複雑な絡みが交差しあう、過去の因果に巻き込まれる事に そして自分でも理解が出来ない事態になろうとは 誰も、知らない 『結局因果という鎖には逃れられない。絡み付いた鎖は切るしか方法はなく、しかし切る道具は存在しない。それは過去から現在、そして未来にも影響される――』 唯一、結末を知るのは 『それはどの世界の人間でもそうであり、【異界の万人】及びその関係する者はもっと深く関わっていく。全てが理解出来た時、複雑過ぎて迷宮に迷い込み抜け出せられなくなるか、その膨大な力に飲み込まれてしまうか、運良くば光をさす一つの道標になるか――』 妖艶に笑う、一人の存在 『全ては、此所から始まる』 終わりではない、 これが、始まり 開かれていた扉がゆっくりと閉じられて、新たな扉がゆっくりと開かれた―― 咲き誇る幾千の光花よ 花びらは、何処へ舞う 第一章 完 |