「…前に俺が言った台詞をもしや忘れてねーだろうな。…忘れてない筈だよなぁ?いつもいつもいつもいつも言っている筈だったよなぁ…?…なぁ、ミリ。どうして俺の目を見ないで違うところを見ているんだ…?」 「お、おかしいよね私頑張って身体を張って皆を助けた筈なのにどうして怒られているのかなぁ!?」 「………………、あ"ぁ?」 「すみませんごめんなさいそして近いです耳元で話さないで下さい離れて下さいごめんなさいガチでマジで本当にすみませんでしたぁぁぁあ!なのでどうか…!どうかちょっと!いやむしろ離れて下さい近いです!マジで近いです!…誰か助けてぇぇえ!」 「ああいう大人の尋問はレンさんにしか出来ないわね…あのお姉様がたじたじだなんて…レンさん色っぽ過ぎるわね〜。アレきっとアンタ達には無理よ」 「「余計なお世話だ!」」 ―――――――― ―――――― ―――― ―― 「…セクハラだ…理不尽でセクハラだ……破廉恥だ…セクハラだ…!セクシャルハラスメントだ…!こんな仕打ちって…!あぁぁぁあ…!」 「ミリ…だ、大丈夫か…?」 「…うぅ…!レッド、今君がすっごく光り輝いて見えるよ…!レッド、あーゆう大人にはなっちゃいけないよむしろならないでお願いだからレッドはレッドでいてぇぇえ!!」 今いるのは先程バトルをしていたフリーフィールド 先程の拷問(という名のセクハラ)にぐったりしてフィールドのど真ん中でしゃがみこむ私に(喉はすっかり治っていた)(なんか複雑)、レッドが恐る恐る声を掛けてくれた。あぁぁぁあマジで今レッドの純粋が!純粋が光りとなって降り注いでいる…!(本人苦笑中 ちなみにどうして此所にいるかというと…単純な理由、あのセクハラ破廉恥レンの魔の手から逃れてきたからだ!(主張することじゃない)(ブルーがニヤニヤしてイライラした← 「大丈夫、後で俺とグリーンが敵を取って来るから元気だせって!ボッコボコのギッタギッタのメキョメキョッて吹っ飛ばしてやるから!」 「お願いしますって言いたい所だけどお願いしたら取り返しのつかない事になりそうだから遠慮しとく…!」 もうタマムシシティ時の時みたいな二の舞は勘弁したい。そして三人が本気でバトルしたらそれこそ取り返しのつかない事になりかねない。マジで 私の腕の中にはピカがいる。慰めてくれているのかペチペチと私の頬を叩いてピッ!と可愛く鳴く。あぁぁぁあピカ可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い!さっきの無駄にエロいレンよりピカが可愛いぃぃい!!(当たり前だ ピカの可愛さに癒されている私の隣りにレッドがしゃがみこむ。腕の中にいるピカの頭を撫でればピカは気持ち良さそうに鳴く。レッドとピカが戯れる姿はまさにほのぼのしていてもっと私の心を癒してくれた(流石スペの癒し。流石レッド 「ミリ、ごめんな」 「…何でレッドが謝るの?」 「俺達を守ってくれたのに、ミリが怪我しちまった。…俺は何もしてやれなかった」 「謝らないでよ、何の為に私が身体張って皆を守ったと思っているのさ。アレは私の失態、しかも受け身を取るのも出来なかった。それにレッドはちゃんとブルーを爆発から守ろうとしたじゃん。それだけで、私は充分だよ」 「ミリ……ありがとな」 「どう致しまして」 そうそう。そうやってちゃんと礼を言ってくれる方が、私は嬉しい 腕にいるピカを持ち上げ、レッドに手渡してから私は立ち上がった。パチン!と指を鳴らせば風に晒せていたジムにある全部の窓が同時に閉まった。驚き目を点になるレッドとピカの顔があまりにも面白かったから私は笑った 「あーあ、レッドはこうやってありがとうって言ってくれるのにどうしてレンは怒るのかなぁ…。しかもマジであのギチギチは痛かった(ぶつぶつ」 背伸びをしながら文句をたらたらと零す 今でも掴まれた頭が痛い。だって音が!頭を掴む音がギチギチギチギチ言ったんだよ!?男の手とはいえ普通あんな音が出せる筈がない! 「でも、俺…レンが怒る理由分かる気がする」 「え?」 「ミリは不思議な力を持っていて、今回も俺達をその力で爆発から守ってくれた。ミリはもし、またこんな事が起きたら力を使うか?」 「今更何を…当たり前だよ。それで皆が無事なら誰だって使うさ」 「それだと思う」 「それ?」 「俺だったら、自分の身は自分で守れるし、守られるより男だから守ってやりたい。それは俺もそうだしグリーンだって同じ気持ちだ。もちろんレンだって、気持ちは一緒の筈だ。それに… ミリが傷つく姿は見たくない」 「………傷つく姿、か」 私はレッドに振り返った 髪が靡き、服が揺れる レッドは見た。浮かべている笑みはいつもの綺麗な笑みなのに、その時だけは…とても悲しい笑みを浮かべている様で(気のせい、かと思った 「ありがとうレッド」 「ミリ」 「レッドの気持ちが聞けて良かった。ちょっとレンの気持ちも理解出来たし………気持ちは、受け取っておくよ」 気持ちだけは、ね → |