「…ごめんね、色々」

「別に構わないぜ、それくらい」





久方振りにブルーの声を聞いたと思ったら、『お姉様!久方振りね!グリーンと今日戦うのは聞いたわ!それでねお姉様!バトルの前に私とショッピングしましょうよ!時間はたっぷりあるんだから、良いわよね!?』なーんてマシンガンで言われた後『タマムシデパートに集合よ!こっちに荷物持ちでレッドとグリーンを引っ張って行くから安心して頂戴!あ、レンさんを是非見せてね〜それじゃまた後でね!』と、ブツッと切っていったブルー


…教育を、間違えたかな←


いきなり過ぎて固まった私に、どうやら声が聞こえていたレンは苦笑して「タマムシデパートに行くか」と方向転換。あぁぁぁあごめんなさいマジで!デパートに着いたのは丁度お昼頃で、デパートには相変わらず人がわんさかしていた

…あらあら、レンの存在に周りの女性達の視線が釘付けね(苦笑

てか私にも若干視線が…

こ、これこそ乙女の嫉妬目線…!?(沢山の人の視線






「前もこんな時間にタマムシティに来たっけな。懐かしいぜ、確かあの時はサトシとシゲルとバッタリ出くわしたんだっけな」

「懐かしいね。あの二人は元気にしているかな?後で電話してみようかな」

「電話といえば…お前マツバとミナキに連絡したのか?特にミナキが時杜に気にかけていたぜ。…そいつもやっぱり、お前の手持ちだったのか?」

「…そうだね。一度離れ離れになっていたんだけど、シオンタウンからマサラタウンへ帰る途中で再会したんだ。…マツバさんって、凄いね」

「そうだな」

「連絡はまだ入れてないんだよね…ジム戦終わったら連絡してみようかな。…あ、てかそもそも私二人の番号知らなかった。駄目じゃん」

「なら後で番号教えてやる。…ミナキには気をつけろ。アイツ、スイクンになると止まらねーから。後マツバにも多少気をつけろ。ホウオウになると少し話が長くなる」

「…大変だったんだね(目が遠いぞ、目が)」





明後日の方向を向いて笑うレン

はははっ、と苦笑している私の耳に自分を呼ぶ声が聞こえて来た

その方向に振り向いて声の主を捜す。…つくづく視力の無い目は使えないと改めて思う(皆が同色に見える)。頑張って辺りを見渡してみると、見た事がある服と帽子でこちらに走り手を振って来た子が目に入った。私は(丁度我に返った)レンの腕をひいてその子に近付いた

近付いて行くとやっと顔の判別が出来る。走って来たのはやっぱりブルー。ブルーは帽子を抑えながら腕を広げて私に抱き着いた





「会いたかったわ、お姉様!」

「ブルー、久し振り!」





抱き着いてきたブルーの身体を抱き締め返す。私の身体にスポッと入るブルーの身体はやっぱり抱き締めやすくて何より気持ちがい(ry

私の再会を喜んでいたブルーは、私の肩越しからレンの存在に気付く。ブルーのテンションが上がったのがわかった





「ちょ、お姉様!そこにいるのがあの写真のイケメンお兄様…!?」

「そうだよ。この人が写真に載っていた正真正銘のイケメンお兄様のレンガルス=イルミール。だよね、イケメンお兄様?」

「イケメンお兄様って…おいおい止めてくれそういう呼び名は」

「照れるな。事実じゃん」

「(声まで格好いいじゃないの!!)」

「で、この子がブルーって言うの」

「ブルー、か。俺の事はレンでいい」

「よろしくお願いしますVv」






キャピキャピはしゃぐ姿を見ると、あぁやっぱりブルーも女の子なんだよね

分かるよね〜
目の保養だよね〜←
格好いいよね〜〜←←

二人は握手をする訳でもなく、レンはフッと笑い、ブルーはキャピキャピ(ニヤニヤ)しながら笑う。アレ、握手しないのかな?なーんて思っていたらいきなりブルーが切り出した





「ズバリ!聞いてもいいかしら!?」

「あぁ。何だ?」

「彼女はいるかしら!?」





ダイレクト過ぎだって





「彼女、か。…さぁな?」

「その顔はいるとしか思えない不敵な笑み…!」

「(ブルーのテンションが草)」

「その相手はズバリ、お姉様!?」

「よく分かったな」

「ちょっとお待ちよ」





何故かデジャブを感じる





「何だよミリ、照れてんのか?」

「照れる照れないそういう問題じゃなくて」

「あら、お姉様隠さなくたって良いのよ?レンさん、是非その証拠に物的証明をお願いしますわ!Vv」

「任せろ」

「何が任せろ…ってだーかーらー!近いって!肩を抱かない顔近付けない!ちょ、人がいるって!ブルーの前だって!…こらブルー!写真を撮らないの!」

「…人がいなければいいってか?フッ、しょうがない奴だ」

「Σもう誰かこの人止めて!」





ガシッガシッ





「おい見ろよグリーン。こんな所にセクハラしている奴がいるぜ?」

「それはいけないな。民間を助けるのはジムリーダーとしての義務だ」

「…よぉ、久し振りだなマサラ名物。せっかく良い所を邪魔しやがって」

「あら!二人共、遅かったわね。せっかく良い所を写真に納めようとしたのに…!」

「(…助かった…!!)」







とりあえずブルーから写真を回収






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