「オサムと二人きりの時だけ、安心して眠れる気がする」
ソラはそう言って心の底から安心しきったような表情を浮かべてソファーに寝転がります。ソファーに腰掛ける私の膝を枕代わりにしたので、私がソラに膝枕をしてあげているような体勢になりました。
「また眠れていないのですか?」
どうやらソラは睡眠障害を患っているらしく、普段は眠る時に薬を多用しないと眠れないと聞きました。目の下にある濃い隈はそのせいなのでしょう。ソラは「うん…」と眠たげな声で返事をします。
「オサム…」
「私はちゃんとここに居ますから、安心して眠ってください」
「ありがと。…なあ、頭撫でて?」
「いいですよ」
言われた通りにソラの頭を優しく撫でてあげると、彼はゆっくりと目を閉じました。これで貴方が少しでも安心出来るというのなら…ソラが望む限り、私はずっとこうしていますから。
「…オサム」
「どうしました?」
「だいすき」
そう言ってへにゃりと気の抜けた笑みを浮かべた後、すぐにソラは寝息を立て始めてしまいました。…それは反則じゃないですか、ソラ。私は顔を真っ赤にして「私もですよ」と呟き、ソラが起きるまで彼の寝顔を眺めていました。
--
アンケートリクエスト
米森の恋人男主で、米森の恋人ではなかったら。永井オサムの恋人だったらのオサム生存。唯一、男主が甘えられる相手でオサムは恋人らしい事で照れてしまう。永井オサム視点
prev / next