詰め合わせ | ナノ
天野ケースケを虜にする



「ソラ!」


ソラの家へと遊びにやって来たケースケ。ケースケはソラの部屋へ入ると勢いよくソラに抱き着いた。ソラはケースケを抱き止め、「いらっしゃい。よく来たね、ケースケ君」と微笑んでケースケの頭を撫でてやる。


「ケースケ君と二人きりで会うのは初めてだね。いつもナツメ達が一緒だったから、ちょっと変な感じ」


ソラはナツメのクラスメイトだが、今までケースケとは接点がなかった。最近ソラが妖怪探偵団の一員となった事で話す機会が少しずつ増え、今では年の差なんて感じられないほど親しい仲になったのだ。


「姉ちゃんがいると"あんまりソラと話したらダメ"ってうるさいから、二人きりの方がいいよ! オレはもっとソラと話したいのに…何であんないじわる言うんだろう」


ケースケの言葉に、ソラは「意地悪を言ってるわけじゃないと思うよ」と曖昧に笑う事しか出来なかった。ナツメはソラを嫌っているわけでもないし、弟に意地悪をしているわけでもない。

ナツメ曰く、ソラは"人たらし"らしい。老若男女問わず、どんな相手でも少し話せば虜にしてしまうようなのだ。最初は妖怪の仕業かと思われていたが、どうやらそういうわけでもないようで…治す方法は分かっていない。今では妖怪探偵団の皆も、そしてケースケもソラの虜となりつつあった。


「さて、ケースケ君…さっきも言ったけど、今日は僕とケースケ君の二人きりだ。…何をしたい?」


ソラは笑う…先程までとは違う、妖しい笑みで。「ソラともっと、仲良くなりたい」と、小さく呟いてソラを抱き締める腕に僅かに力を込めるケースケ。ソラは「僕もだよ。…僕も、ケースケ君ともっと仲良くしたいと思ってる」と満足そうに頷いてみせた。

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妖怪ウォッチシャドウサイド 攻め男主×天野ケースケの甘々夢

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