小説 | ナノ


 愛しの君 (高緑)



「ねぇ、真ちゃん」

「なんなのだよ」

「おしるこ俺にもちょーだい?」

「……嫌、なのだよ…」

「何その間!相変わらずひでーなー、っと…」

「さっさと進むのだよ、高尾」

「了解、エース様っ」

俺の日常はこんな感じ。

え、辛そう?

んなことないって〜、真ちゃんツンデレだから。

しっかしデレなんて全くみれないから…ツンツンツンデレ、みたいな感じだな。

そんなわけで今日もチャリアカーにエース様を乗せて俺は頑張っている。

ただいつもと違うこと。

チャリアカーに乗せられたおしるこ缶、それはもう大量に。

「…真ちゃん」

「なんだ」

「その大量のおしるこ、何?」

「っ、」

「ん?どしたの真ちゃん、まさか…」

「いや、これは今日俺が飲む分で別に高尾にあげようなどとは思ってないのだよ!」

「え…?」

それってもしかしてさ。

「だから別にあげようなどとは…」

「真ちゃん」

やっぱりこれは…。

「だから別に…」

「真ちゃんがデレた!」

良かった、俺今日頑張って良かった!

「何を言ってるのだよ、高尾」

いやだってこれ、完璧に俺におしるこあげるって言ってるようなものじゃんか!

「俺はただ…お前におしるこの良さを分かってもらおうとしただけなのだよ」

だからそれをデレと言うんだって!

そんな高尾の思いは緑間に伝わるはずもなく。

「そんなわけで高尾、これを飲むのだよ!」

「ちょっ、ちょっと待って!要するに真ちゃんは俺におしるこを飲んで欲しかったってこと?」

「なっ…いや別に飲みたくないのならいいのだよ」

何この真ちゃん、可愛い。

「仕方ねーな、飲んでやるよ」

真ちゃんのお願いだし?

「人事を尽くして飲むのだよ」

「おう!」




何だこれ←

個人的に高緑が好き、

だが私には書けない様です…っ!!







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テーマ「人外ファンタジー」
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