「……痛あー……やっぱ私じゃ敵わないよなー」

「……名前」

「はい何でしょう、レオニール様」

「なぜ、お前が俺に剣を向けた?」

「斬りかかって構わないと仰っていたので」

「俺に恨みがあったのか?」

「いえ、忠義のみです。ただ、たまにはレオニール様と手合わせしたいなーと思いまして。っていうかずるくないですか?ネクロスの兵士ばっかりレオニール様と闘っていいだなんて」

「……そうか」

「あはは。何だか、こうやって喋るのもお久しぶりですね」

「ネクロスに来てからは初めての事だな」

「そうですねー……まさか本当にこんな日が来るなんて」

「本当に?」

「少し前にアルケイン将軍とお話する機会がありまして。ネクロスに誘われていたんですよ」

「そんな事があったのか……」

「あ、勿論断りましたよ。私はレオニール様に忠誠を捧げる身ですから」

「……名前」

「はい何でしょう、レオニール様」

「俺についてきた事を後悔しているか?」

「まさか」

「ルスランの復興ならば――口惜しくないと言えば嘘にはなるが、シズスナやマサムネの方が近い場所に在るだろう」

「……レオニール様」

「それでもか?」

「レオニール様」

「……」

「私は、レオニール様に忠誠を捧げているんです。だからここにいるんです。後悔なんて欠片もありません」

「……そうか」

「それとも、私がついて来ない方が良かったですか?」

「そんな事はない」

「本当に?」

「ああ」

「……そっか。良かった」

「……」

「……へへ」

「いつまで寝ているんだ、お前」

「あはは」





私の、帰る場所。











昔書いてそのまま放置してあったもの。
山無し落ち無し意味無し短しを体現している上に、表に置いてある小説と設定がまるっきり被っているのでこちらに突っ込んでおく。
無印でネクロスを出て行く必要があったとしたら多分私はレオニール将軍の所へ行っていました。





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