ソリチュード編の後日談的な





一直線にとある教室へ向かう。


扉を開けるときもインパクトある開けかたの方がいいだろうか、などと悩みながら扉の前までついた


扉の前で深呼吸


「たのもおおおお」


扉を強く開けて、思いっ切り叫んでやった


「えーいうるさああああい!!」


案の定、椿に怒られた


「いやぁインパクトある開け方の方が楽しいかな思てなぁ」


「楽しくない。しかも今会議中だ。」


ここ生徒会室では会議が行われていたらしいが、そんなことは気にせず来客用のソファーに座った


「どうぞ、お茶が入りましたわ」


「わぁ!ミモリンありがとぉな」


「丹生もてなすな。鬼塚、何しに来たんだ。遊びに来たんなら…」


「ちゃうちゃう!用があってきたんや!」


「む?なんだ?」


「まぁまぁ。一回休憩しようや。あたしクッキー持ってきてん」


「まぁ!いいんですの?」


「いただこう」


「私もちょうどお腹すいてきました」


女の子達がソファーに次々と座った


「こらーっ!今は会議中だあああ」


椿が怒ったが無視して、クッキーを食べながら談笑している。


「くっ!女子め!」


「おい、女子共。会長の言うことを聞け」


女子達の視線が一気にキリの方に集まった


「まぁまぁ加藤もこっちこいや」


「今会議中だ」


「ええから早よこいや、隣あいてんで!」


ソファーをポスポスと叩き隣に座るよう促す


「あたし加藤に用があんねん!椿もこっちきてどっか適当に座れや!」


「僕は適当なのか!」


まあいいかと呟き、キリは隣に座った


「なんの用だ」


「あんたほんまに生徒会残ったんやなー…」


ヒメコはジーっとキリを見た


「あたしてっきり辞めんのか思ってたんやけど、続けてるようで安心したわ」


「まぁ…なんとか…」


「この間皆さんで話し合って、親しみを込めて『キリ』と名前で呼ぶことにしましたわ」


「ほぉー!ほんならあたしも名前で呼ぶわ!」


「べ、別に呼ばなくていい!」


「ん?てことは椿も名前で呼んどんの?」


いきなりみんなの視線が椿に集中した


「みんなして僕の方を見るな!」


「椿くん最初モジモジしててなかなか名前呼ばなかったな」


「うっうるさい!」


楽しく話して、ふざけあって。仲良くやれているようでよかった、と心の中で呟いた。


「まぁ少なからずあたしもあの騒ぎ少しは関係してたからなぁ」


ボソッと声に出して言った


「なんか言ったか」


ヒメコはスッと立ち上がり、そろそろ部室戻るわと言い、扉の前まで行き立ち止まった。そしてクルッとキリの方を向き直った


「こんな言い方でええんかわからへんけど…あたしの為に怒ってくれてありがとうな、キリ」


たまにはスケット団の部室にも遊びにこいやーと言って生徒会室を出た。


「部室戻ったらボッスン達に報告やな」


――――生徒会のみなさんはうまくやっているようです


夕日に包まれた廊下をヒメコは部室に向かって歩いていった









伝えたい言葉
(ありがとう、と伝えにきたのです)






――――――
このあと部室で話を聞いたボッスンは黒いオーラをまといます。ふぅー!しっと!嫉妬\(^o^)/


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