無事に高校を卒業し、スケット団とみんなで旅行に行ってきた
それから二週間後
これから一泊二日で温泉旅行。なかなかハードなスケジュールだけどすごく楽しみだ。だって…
付き合ってから初めての2人で旅行なのだ。
7時15分 駅に集合
朝早くてとても眠いけど、すごく楽しみで嬉しくて…
「ボッスン!待たせたなあー」
「ヒメコ!おせぇよ!列車乗り遅れるかと思っただろ」
これから目的地に向け約4時間かけて旅をする
「ポッキー持ってきたぞ」
「ほんま好きやなー…」
グダグダお話したりお菓子食べたり、少し寝たり。あっという間に目的地についた
「写真!写真撮ろーぜ!」
「せやなー!!」
とりあえずはしゃぎまくり、ハプニングもあったりしたが観光を楽しんだ。
「とりあえずそろそろ旅館行こうぜ!」
泊まる旅館はとても歴史ある旅館で畳の匂いがとても心地よい。温泉も評判よい場所らしい。来る前は歴史ある旅館と聴いてオバケいないか心配だったが、そんな感じはしないので安心した
「つかオバケいるかもとか思っちゃったけど…失礼だよな」
「せやでーほんまーおるわけないやろー」
「おめーが1番怖がってただろーが!」
部屋でくつろぐ
「なんか部室並みに落ち着くな、この部屋」
「いつもと変わらんなー…」
ヒメコがお茶をいれてオレにくれる
「んでもよ、もう卒業したんだよなぁー」
「信じられへんよなー…また明日から学校行ってしまいそうな勢いやわぁ」
「だな。でもよこれからまた新しく始まるんだしよ!とりあえず今日明日は楽しもうぜ!」
「せやな!!」
それから18時に夕食を取り、これから夜景を見に行こうと話になった。ここの近くにとても絶好な夜景スポットがあるらしく、ヒメコが見たいと騒いだので見に行くことにした
「すげーな…」
「綺麗やわぁ…」
そこにはとても綺麗だけじゃ言い切れないほどの夜景が広がっていた。
チラッと横目でヒメコの方を向くと目をキラキラ輝かせ夜景に見とれていた
そんなヒメコがたまらなく愛おしくなり、手をギュッと握った。
「ボ、ボッスン?」
「へへっ…綺麗だな!」
「ほんまに綺麗やわあ」
そう言うとヒメコが手を握り返し、ニコッと笑ったのでオレもつられて笑った。
景色に十分満足したので旅館に戻ってきた温泉にも入り、再び部屋でくつろぐ
「温泉よかったわぁーお肌ツルッツルやで!あれやんなー卓球やればよかったなぁー」
「もう時間も時間だしな」
「まあ、夜景見れたからええわ!ボッスン!温泉まんじゅう食べようや!」
「あーい」
温泉まんじゅうを食べながらグダグダ話をしていたら携帯が鳴った
「お?スイッチからメールだ…」
「なんてきたん?」
「えーっと…なになに………………ーーっなっ!」
「なんて書いてあったん?」
「なっなっなっなっなんでもねーよ!ったく!もう寝るぞ!さっ、先に歯ァ磨いてくっから!寝る準備しとけよ!」
「えーっ!気になるやん!」
ヒメコから逃げるように洗面所に向かった
バカ!スイッチのバカ!なんなんだよ!あのメール!
歯磨きしながらオレはスイッチのメールの内容を思い出していた
『はっはっはっ楽しんでいるかね?これからの時間帯は2人で甘い時間を楽しんでくれたまえ(笑)』
(笑)じゃねーよ!…まぁ一応付き合ってるんだし?そういうあれも…いやいや!ねーよ!むしろ俺たちいつもとなんも変わんなかったぞ!?騒いで、笑って、グダグダして!今更甘い時間って!………うーん。
「でも、ちょっと変えてみたい…かもしんねー…な…」
歯磨きも終わったのでヒメコのいる部屋に戻ろう…緊張すんな…
「変に意識しちゃってるな…オレ…」
扉をガラッと開けた
「終わったかぁーほんならあたしも歯ァ磨いてこよー」
「お、おぉ」
とりあえず、いつも通りに…意識したら負けだ…
しばらくしてヒメコが戻ってきたので、電気を消してそれぞれの布団に潜り込んだ。
寝れねーよ、無理だ。つか布団近くね?
「なぁ、ボッスン」
「な、なんだよ」
不意にヒメコが話しかけてきた
「今日楽しかったな。あたしなこの間のみんなで旅行行った時もごっつ楽しかったけど、ボッスンと2人でこうやってずっと一緒に過ごしてほんま楽しかったし嬉しかった。あんな、これからもな、ずっと、「ヒメコ」
ヒメコの言葉を遮りヒメコに近づきキスをした
「オレもヒメコとずっと一緒にいれて楽しかった。これからもずっと一緒に居ようぜ」
そう言ってヒメコの頭をなでた
「あのさ、なんもしねーから一緒の布団で寝よーぜ」
今のオレにはこれが精一杯だけど、別に急がなくてもいいんだよな。少しずつ大人になればいい
明日もいい日になればいいな
甘美
(甘く、美しく、そして一歩成長した日)
―――――
旅行行ってきました!ただ違うのは私は女同士で行ったんですがね!wwまあそこでボスヒメで旅行、いいんじゃね?って。裏にしようか迷ったのですが…私には書けないし、見たいとおっしゃる方もいないだろうな…と思い挫折。なので初々しい?感じにしてみました!