外の鳥が朝がきたと告げるように鳴いている


いつもなら休日の朝、鳥が鳴いていても夢の中なのに今日はなぜだか起きてしまった


「目覚めてもーた」


もう一回寝ようかと考えたが、いい天気だしせっかくなので散歩でもしようかと思い布団から起き上がった


簡単に身支度をすませ、扉を開けるととても太陽が眩しくて気持ちのよい朝だった


「気持ちええな」


歩きながらたまにはこういうのええなと思う反面こんな爽やかな朝を独り占めはなんとなくもったいないので


「こんな朝早くから電話でるかわからへんけど…」


カバンから携帯を取り出しでるかわからない電話をかけた


「もしもし?」


「あっ、でた」


ちょっとダルそうな声が聞こえた


「ボッスン!今な!公園におんねんけど!一緒に散歩しようや!」


「お前…なに寝ぼけてんの…」


「寝ぼけてんのあんたやろ!!外見てみぃ!ほんま綺麗な空やで!」


「お前ほんとに公園にいんのかよ」


「ぞう公園におる!」

「………はぁ、ちょっと準備するから待ってろ」


そう言うと電話が切れた


「今からボッスンくるんやなぁ」


空を見上げると、鳥達が楽しそうに空を飛んでいる


散歩なんてただひたすら歩くだけなのに、なんでこんなに自分は今楽しいんだろうか


よくわからないが今自分はテンションが上がっている


ボッスンに早よ会いたいなー…


あてもなく、ただひたすらお喋りしながらこの素敵な木漏れ日の中を一緒に歩きたい


ボッスンはつまらなく感じてしまうだろうか?


そんな不安も抱きながらボッスンを待っていた


「おい、ヒメコ」


声がした方を向くとボッスンが立っていた


「ボッスン、歩こうや!」


「はいはい」


隣を歩くボッスンをチラッと盗み見る


「なーんか、たまにはいいなこういうの」


そう言うと彼は微笑んだ


「せやな」


鳥達の鳴く声を聴きながら2人の間にゆっくりとした時間が流れていく。


この穏やかな時間あたし大好きや





―――これからもこんな穏やかな時間一緒に過ごせたらええな…







(朝6時からの物語)







――――――
とりあえず爽やかにしたくて、なんかほんとごめんなさい…もっとわかりやすいものにしたい…


「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -