徹くんと夏野くんの日常♯1




「なんだか夏野、いいにおいする」
「?何も、つけてないけど」
「うーん香水じゃなくてだな…」
「わ、あんた顔近…い………」
「あ、分かった。夏野シャンプーかえた?」
「……ああ、いつも使ってるのなくなってたから、母親の使ったんだ」
「そうかーいいな、これ。俺このにおい好きだぞ」
「そう、自分では分かんないもんだな」
「なぁ、俺はなんかにおいする?」
「…ああ」
「おっ何々」
「あんたはニンニクとネギのにおいがするな。餃子食べただろ」
「えっ…あっうん」
「正直くさいな、俺はあんたのこのにおい、好きじゃない」
「………」
「とりあえず歯磨きしてうがいでもしてくれ。それまで近付くのもキスするのもなしだからな」
「………なつのぉ」
「喋るなくさい」



ムード<口臭






back
「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -