子供なのに大人な君は時に子供に還る 「暑い…これだから夏は嫌いなんだ」 「夏野は名前に夏ってついてるのに夏が嫌いなんだな」 「関係ないよ、これただの貴族の人の名前らしいし。冬の方がすき」 「そうかぁ冬も冬で寒いだろう。俺は冬の方が苦手だ」 「寒いのはいっぱい着込めばなんとかなるから」 「なるほどなぁ…じゃあ俺は今年の冬は夏野に温めてもらえばいいかな」 「は?何だよそれ」 「夏野が俺を抱きしめててくれたらあったかいだろ〜?」 「…じゃあ夏は徹ちゃん俺に涼しくなるようなことしてよ」 「えっ……あ!団扇で扇いでやるよ」 「えっ扇風機の方が涼しい」 「ですよね…あ、ホラ俺のはプライスレスだから」 「じゃあ俺のはお金取っていいのかよ」 「え、それならストーブ使うよ」 「………なら最初からストーブ使えよ」 「…あー、うん、その、夏野、すまんかった。俺は夏野がいいです。 だからその、拗ね…怒らないでくれないか」 「拗ねてないし!!」 え、俺のせい? back |