10000打お祝い小説(くろみつさまより)





「吹雪って犬っぽいよな」

「…へ?」

「へへっ」

綱海くんに得意気に話しかけてきたと思ったら、いきなり犬に似てる、だなんて。思わず間抜けな声が出てしまった。

「えーと…、どの辺りがかな…?」

「人懐っこいとことか、目が大きいとことか…うーん、そうだな…、後は…呼んだらすぐに飛んできてくるところ!」

多分それは君にも当てはまるよ、と言おうとしたものの、綱海くんの笑顔に押されて何も言えなくなってしまう。向日葵のように素敵な笑顔なのだけれど、こういう時には少し辛いものがある。でも可愛いことに変わりは無いので、何も言わないことにしよう。

「そんなに大人しそうに見えるかなぁ…」

「見える見える!すっげー見える!」

「えー?…あ、でもね、綱海くん」



「ん?」



ひとつ訂正したいんだけどさ、


「僕は犬っていうより、狼だと思うよ?」



言うが早いか、綱海くんの唇に思い切り噛み付く。一瞬痛そうにしたけれど、気にしない。


「おいっ、吹雪…っ」

「だって綱海くんが犬みたいって言うんだもん。ご主人様への愛情表現だよ。まぁ狼はこんな従順じゃないだろうけど」

早口でまくしたてると、少し困り顔になる綱海くん。そういう顔も素敵だよ。

「あ、ちなみに狼って犬科だよ?知ってた?」

「………っ」


この調子じゃきっと知らなかったんだろうなぁ、と頭の隅で考えつつも、。




「それじゃあ教えてあげるよ」




狼がどんなに怖いのかをね!














狼さんにご用心!

(捕まったら最後)



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「愛玩」のくろみつさまが10000打お祝いで下さったんだぜ…!
吹綱かいて良かった^p^現金な奴です。
この吹雪きゅんはおっさんくさいんじゃなくて、健全な中学2年男子らしく欲望に忠実でたいへんよろしいですジュルリ
毎度キュンキュンさせてくれるくろみつさまラブ!
お祝いありがとうございました///






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