![神有月神無さまから50000フリー](//static.nanos.jp/upload/s/skipper4/album/3/0/20110114164525.jpg)
久遠道也監督によるちょっと分かりにくい甘やかし方講座
久遠の甘やかし方は、普通の人間から見れば分かりにくい類に入るだろう。特にその相手が色恋沙汰に鈍ければまったく気づかない。
久遠が甘やかしたいと思っている人物、綱海条介はまさにその典型だった。
時々忘れてしまうのだが、メンバーの中で最年長である綱海は、普段人に甘えることもなければ、甘やかされることもない。だから、久遠は綱海を甘やかしてみようと考えたのだ。
「あれ?」
綱海がすっとんきょうな声をあげたので、それを聞いたメンバーが何事かと席へ寄ってきた。そこにはデザートのリンゴが、隣の席の風丸より多く配膳されていた。
「綱海さんだけずるいッス!」
「オレたちにもよこせよなー!」
不公平だと騒ぐ壁山たちに、綱海が自分のリンゴまで分け与えようとしたとき、冬花が気がついた。
「お父さん、リンゴ嫌いだったっけ?」
その言葉に全員が久遠の食事を見る。確かにリンゴは配膳されていなかった。結局、リンゴは久遠のもとへ戻ってくることになり、作戦は失敗した。
そのあともさりげなく人参を除いたり、部屋にドリンクを置いたりしてみたがすべてマネージャーたちに見つかってしまった。
飲食物ではマネージャーたちの目があるため不可能だと久遠はようやく理解した。なによりこんな間接的な方法では、綱海は甘やかされていることなど気づくはずもない。久遠は覚悟を決めた。
「綱海、あとで私の部屋に来るように」
突然の呼び出しに綱海は、何かマズいことでもしたかと焦ったが言われた通り夕食後、久遠の部屋を訪れた。
「あの、監督……?」
部屋を訪れてすぐ綱海は監督に抱き寄せられ、一緒にベッドに座るような形になった。あまりに唐突な出来事に、綱海はされるがままだ。
「お前は、頑張っているよ」
その日から時々、久遠の部屋へ行く綱海の姿が見られるようになったそうだ。
甘やかすって難しい!
(それは貴方が遠回りしただけです)
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「ひらきなをる。」さま50000打おめでとうございます!フリーリクエストだったのでお願いしちゃいました^^
甘やかしべたな監督かわいい…!いっぱいいっぱいな監督にすり寄る綱海やばい!///
神有月さま、ありがとうございましたー!