I love people ?〜ver臨也〜
「人ラブ!」
「はいはい。相変わらずだね、臨也は」
「…だからもちろん君もラブ。本当に大好き。すごく愛してる」
「あー…うん、ありがとう」
「何その反応」
「いや、だって普通こうなるでしょ?
臨也みたいな、人ラブとか人類皆愛してるとかいきなり言い出してあの強靭な静雄と池袋で戦争起こして情報屋なんて厨二病的仕事やってて永遠の22歳とか甘楽ちゃんとか自分で言っちゃってどこからどう見ても考えても痛い奴で更に人を愛してるくせに自分はその人を虐げるような人間として最底辺な性格で寂しいうえに孤独っぽいのに無理してる感じが更に痛々しくて」
「ごめんもういい…」
「え、何臨也。何で泣いてるの」
「な、泣いてなんか無いし!」
「いや、その否定する声がもういつもより弱々しいんだけど。
…えっと…傷、ついた……?」
「………」
「あー、……いくら臨也だからって言い過ぎたね。ごめん、許して?」
「……別に」
「………」
「………」
「………」
「………」
「ん、と…えー…あ、あんなこと言ったけど」
「……けど?」
「私は結構臨也のこと好き…だよ?」
「好き?」
「え、…じゃあ大好き?」
「それだけ?」
「それだけ、って」
「……俺は、…!!
君のこと愛してるんだからね!!」
「うぇ、それさっき聞いたけど」
「…もういいよ大嫌い!!嘘だけど、愛してるし馬鹿!!!」
「って言いながら抱き着いてこない、ってどこ触ってんだ!!」
(ああああ、もーうっとお……ってごめん泣かないで!!)
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