What I think
よるのおはなし

今日は台風が近づいているせいか、晴れてて気温も高いのに風が強くて窓を閉めなきゃいけない。こういう日ほど外に出て思いっきり走りたいって衝動に駆られる。

夜の道を歩くのも好きで、薄暗い中で自分の目と、ぽつぽつと点在するライトだけが頼りで、ちょっと怖くて、安心するのがちょうどいい。

そういう場所が私は安心するのかも。
普段とはちょっと離れた日常。
それともなかなかたどり着けない場所だから、欲しがるのか。



高校生の時に仲良かった友達が天体観測するのが好きで、夏になるとよく勉強の合間に外に出て星を見るといっていた。私の住む街には小さなプラネタリウムがあって、ある一定の時期だけ夜も解放されていて、友達に一緒に見に行かないか、と誘われたことがある。

たぶん8時とかそのくらいの時間帯。
今思えば大したことないけど、当時の私にはその時間帯は家にいる時間だったから断った。
夜の8時は遅いという感覚が子供っぽくて素直にそういえなかった。
たぶん「明日は都合が悪い」とか言ってたんじゃないかな。


私はこれからもきっと、闇の中に生きることはできなくて、そんなほの暗い世界にあこがれを抱きながら平凡な毎日を生きるんだと思う。
いまだにネオンライトの世界にはあこがれる。
夜中を抜け出してハーメルンの後ろをついていきたいくらい。
だけどそれが私にはできないことも、もう知っている。


だからふと見上げた夜空の星座や月を、「きれい」というだけで今は満足しておこう。


2016/10/06 15:40

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