「そうだ、京都へ行こう!」
「い、いきなりどないしたん」
不意に名前ちゃんが京都へ行こうとか言い出した
「言うてみただけ」
「なんや…焦るなあ」
志摩は京都へは行きたくないのだ
京都が嫌というわけではないのだが
「なあーどっか行こー」
「京都以外ならええよ」
「じゃあ廉造の家行きたい」
「へ?え、ええよ…(名前ちゃんが家来る!緊張するやないかっ)」
「やったー!」
名前は無邪気に喜ぶ
「その代わり帰しませんよ」
「え?」
「今日は寝かせません!」
「嫌やあああああああ」
軽い冗談で言ったら志摩の思うツボにハマった名前だった
「(でもいいんやけどな)」
←