第8話 恋の方程式



第8話

―キーンコーンカーンコーン

「おはよー名前!」

「おはよー!」

「テスト勉強した?」

「全然してない
勉強とか手につかなくて」

「だよねー」

そうもうすぐ早くも中間テストがある

勉強は全く出来ない訳ではないが数学だけがダメだ




ということで椿に教えてもらうことにした

「こんにちはー」

「こんにちは!」


「あのいきなりなんですけど数学教えてくださいっ!」

「え?ボクで良ければ…」

「やったー!
よろしくお願いしますっ!」

名前は無邪気に喜んだ


「じゃあまず教科書とノート出してください」

「は、はい」

「で、どこがわからないですか?」

「えっと、これが…」

「これはXをこっちにかけて…」


椿との距離が近すぎてドキドキする

せっかく教えてくれているのに集中できない


「大丈夫ですか?」

「は、はいっ!すみませんっ」

「顔が赤い
もしかしたら熱があるかもしれない」

そういうと椿がおでこを近づけてきた

「……………っ」

は、は、恥ずかしいっ

「ちょっと熱いですね
今日は帰ってゆっくり休んでください」

「でも…」

「ボ、ボクは苗字に倒れられたら困るんだ…」

今までさん付けだったのに急に呼び捨てされ余計に熱くなった

「わ、わかりましたっ…」

そう言って立ち上がった瞬間に扉が開いた

「あ、名前ちゃん…
って、大丈夫!?」



名前は立ち眩みを起こし道流に向かって倒れこんでしまった

そのあとはよく覚えていない

どうやって家まで帰ったんだろう

 続く

prev next

 

人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -