第6話 椿のためなら



「こんにちは…」

「こんにちは!
まだボク以外誰も来てないですよ」

「そうなんですか…」

いつもの席に着くと沈黙が始まってしまった

椿のプリントを巡る音だけが響く

正直まだ何を話せば良いのかわからない

生徒会が始まってまだ3日

早く慣れなければと思ってもなかなか難しい




そんな中沈黙を破る様に会長がやってきた

「おっ、お2人さんで仲良く何やってんだ?」

「こんにちは
ボクはプリントの整理をしてました」

「すみません、何もせずにぼーっとしちゃって」

「気にすんな、アイツはいつもなんかやってねぇと気がすまねぇんだよ」

「はあ…」


「まあいいやオレは寝るわ」

すると会長は寝てしまいまた2人になってしまった




再び沈黙が始まる

何か話さないと

「あの…椿さんの好きな食べ物なんですか?」

何訊いてんだ私っ!

「ボクは好き嫌いなく何でも食べます
どうしてですか?」

「あ、いや、今度みなさんに何か作ろうかなーとか思って…」

「いいんですか!
苗字さんの手料理楽しみにしてます!」

ダメだ、そんなこと言われたら照れるだろっ

あんまり得意ではないががんばってみようと思った

      続く

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