君に憑依(ライド)
今日はアイチくんのおうちで遊ぶ約束をしている
―ピンポーン
「いらっしゃい、名前ちゃん」
「おじゃましまーす!」
奥からお母さんのいらっしゃいという声がきこえた
「ねー、お菓子持ってきたからよかったら食べて」
「わざわざありがとう!先にボクの部屋行ってて」
アイチくんの部屋は相変わらず綺麗に片付いてるな
女のコの私でぐちゃぐちゃなのに…
「お待たせ、紅茶でよかったかな?」
「うん、ありがとう」
ふと机を見るとカードが山積みになっていた
「アイチくんは本当カードゲーム好きだね」
「うん、楽しいよ!名前ちゃんもやってみない?」
「いいの?前からちょっと気になってたんだ!」
アイチくんが優しくルールを教えてくれたおかげで早くもファイトをし始めている
「アルフレッドでアマテラスにアタック!」
「うっ、ノーガードで…」
ダメージゾーンが6枚になってしまった
「だあぁぁ、また負けたぁ」
「でもすごいよ!ボクもギリギリだったよ」
なかなか勝てない名前はむしゃくしゃしてアイチに飛びかかった
「アイチくんに憑依!」
「うわぁぁっ」
バーンと言いながらアイチくんにのっかかる
「でも楽しいからいいや」
名前はそのまま眠ってしまった
「次は負けないよ…むにゃむにゃ」
「う、うん」
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