言わなきゃよかった…



今日私はある2人からメールで呼び出されている


「放課後生徒会室で待ってる 伝えたいことがあるんだ…か」

2人とも同じ文で来ていた

読んでいて笑ってしまった




放課後約束通り私は生徒会に行くことにした


一応ノックすると中から2人の声がきこえた

私はゆっくり開くと安形と道流が堂々と座っている


「名前ちゃん早かったね!」

「そうですか?それより伝えたいことって…」


すると安形が口を開いた

「名前、単刀直入に言う」


『好きだ!付き合ってくれ!』


「え?ええっと…」


返事に困っていると言い争いが始まってしまった


「何言ってんだ、名前はオレのもんだろ!」

「先に言ったのはボクの方だと思うんだけど」

「なんだと?」


「や、やめてくださいっ!」

「2人の気持ちは嬉しいですが私は椿くんが好きですっ」

何言っちゃってんだ私

自分で言った言葉に恥ずかしくなり顔を俯けた


名前の一言でみんな黙り込んでしまったするとガラリと扉が開いた

「遅くなってすみません!」

つ、椿!?

さっき言った言葉を思い出し紅潮してしまう

「…っ、コノヤロー!」

といきなり安形が椿に突進し出した

後に続いて道流も走り出した


椿は何のことかわからずに追いかけられている

「ボ、ボクが何かしましたかっ!」

『名前は渡さねぇー』

「何でだァァァァ」


言わなきゃよかった…

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