拍手SS&お題
きっと夢中にさせるから


お前の傍に居れればそれでいいと思った。
1人が嫌だと呟いたお前の隣で、お前と笑って居られたら。
そう思ってた。
でもゴメン、無理みたいなんだ。

デートしたい。

抱きしめ合いたい。

キスしたい。

あと、その…一つに、なりたい…なんて。
俺の中の欲はドンドン膨らんでって、隣に居るだけじゃ満足出来なくなってきた。
「蒼海、好きだ」
「お前も懲りないな」
フッと笑う蒼海にドギマギしつつも、やっぱり足りない、と心のどこかで俺が叫んだ。
その声は日に日に大きくなっていて、思考回路にまで響いてくる。


なぁ、俺を見てよ。

好きって言って。

俺だけじゃ嫌なんだ。

お前からの返事が欲しい。


だからさ、蒼海…


きっと夢中にさせるから

(悪いけど、覚悟してくれ)




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