今日は待ちに待った3月17日。何の日かって?またまたぁ!わかってるクセに!!せや、俺の誕生b「声に出して言うん止めて下さい。ウザいんで」……」

振り向くと音楽プレーヤー片手につかつかと歩く後輩の姿が。

「何で居るねん」

「いやフツーに登校しとるだけやし」

「いやもう時間過ぎとるやろ」

「そういう謙也さんこそえらい社長出勤やないですか」

「いやいやいや、今日誕生日やから!!四天宝寺中では誕生日の日は社長出勤してえぇの!っちゅー事で俺は怒られんけどお前は怒られるで!!あー恐!可哀想やなぁ」

「え、謙也さん今日誕生日やったんすか?へー」

「へー、やないやろ!!最初言ってたやん!ウザい言うたやんお前!!」

「はっきり言って音楽聴いてましたし謙也さんの言葉なんて一個も頭ん中入ってませんでした。ただ何か喋って居ったんでウザい言うただけですわ」

「更にタチ悪いわ!!」

はぁ…これホンマに後輩なんかな……?
…フン!まぁえぇわ!教室で皆に祝ってもらうから!!
せいぜい財前は先生にこってり絞られればえぇんや!!!
財前と別れ、自分のクラス、3年2組の扉を勢いよく開く。

「おっはようさーん!!」

あぁ、早く感じたい!“誕生日おめでとう”の嵐を!!
………って何?この皆の白い目。ちょ、視線めっちゃ痛い!!

おめでとうの代わりに飛び交っていた言葉は、
「忍足君どないしたんやろ?」だとか「謙也のヤツ、頭おかしくなったんとちゃう?」とか俺を心配するようなものばかり。
もしかして日にちを間違えてるのか?と黒板に目をやると――――………やはり3月17日、と書いてある。…去年とかはめっちゃ盛大に祝ってくれたんに……今年はどないしたんやろ?

すると先生が教室へ入って来た。
途端、クラスメイト達が一斉に先生へ駆け寄る。

そしてこう言った。

「先生!忍足君がヘンなんです!!」


は い ?


これは流石に俺も頭にきたので「おかしいのはお前らっちゅー話や!!」って言ってやったら、「忍足、後で話はゆっくり聞いてやるから保健室、行ってき?」


……強制的に保健室へ。
誕生日におめでとうの1つもなしに保健室、てどんな仕打ちやねん………!!!

あー…今日の一時間目の授業体育でしかもハードルやん……最悪。
出たい出たい出たい出たい出たい出たい出たi((ry。
いや、待てよ…出たいなら出ればエエやん!!あったまえぇな!俺!!
俺は保健室を脱け出し、下駄箱にて運動靴へと履き替えた。そして外に出たその瞬間、

びちゃっ。

「え、?」


頭に何か……落ちてきた?え?
おそるおそる頭を触ってみる。
手には白い液体のようなものが付着していた。

「……鳥にフンかけられた………!!!」

なんやこれ!地味にダメージ大きいし!!俺今日誕生日なんに!俺今日誕生日なんに!(大事だから二回言ったで☆)

とりあえず…部室のシャワーで頭を洗う事にした。もう何やねん意味わからんわ。


「っ、はぁ……えらい目にあったわ…」


頭も洗たし、気分爽快リフレッシュや!!よし!校庭行こ!!
部室から出た瞬間、

ぐちゃ。

「え゛、?」


おそるおそる下を見……れなかった…やって予想は大体出来てまうんやもん!!
足元から漂う独特の臭い。そしてこの感触……


「犬の(自主規制)踏んでもうた……!!」

たん、じょおび……なのに………………っ!!!

俺はその場で項垂れた。

「…今日誕生日やからってお気に入りの靴……履いて来るんやなかった…っ!!」


何だか外のモノ全てが俺の敵なような気がしてきた。

「校庭こわい、外こわい。」


俺は大人しく保健室へ戻る事にした。

これが悲劇

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