「けんやさーん」


年下で家庭的な女の子ならぬ男の子を探し、見事撃沈した俺。
だから、むちゃくちゃ俺としてはカッコ悪いが、謙也さんに相談する事にした。
（昼休み、暇そうにしていたトコをたまたま見つけただけなんやけど。）

「あ、光やん！どないしたん？」


「ちょお聞きたい事があるんスけど……」


「何や？何でも答えたるで！！スピーディーになっ！！なんせスピードスターやもんっ！」


あーうぜー


「マジですか？」


「マジやで！！」


「じゃあすぐに答えて下さいよ？
でーでん！問１。謙也さんの同級生の中で家庭的なヤツはおりますか？ちなみに男子で。」


「家庭……的？しかも男子かいな……っ、」


「５…４…３、」


「あ゛ぁー！！ちょお待ってぇな！！」


「…２、１、ドーン。はい、答えて下さい。」


「ドーン……て。うーん、男子…同級生には心当たり無いなぁ……」


「つまらん答えですね」

「ちゃんと答えたやろぉ！？」


「ソコは何かボケて下さいよ」


「何でやねんっ！！」


「はいはい素晴らしいツッコミ有り難うございました〜……んじゃ、」


「あ！！ちょい待って光！！けっこう大人やけど家庭的なヤツおった！」

「大人……？まぁえぇですわ…で、誰ですか？」


（脈が有ればなんでも良い）



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