本当は一緒におりたい。一緒に祝いたい。
でも、ユウジ先輩が好きなんは、俺じゃ……ないから。



今日はユウジ先輩の誕生日です。そんなん数百年前から知っとりました。 好きな人の事はリサーチ済みっちゅー話っすわ。 …でも、この9月11日 ユウジ先輩の喜ぶカオが見たい。
だから、どんな事をするよりも、どんなものをあげるよりも、ユウジ先輩の大好きな小春先輩と一緒に居らせてあげようかな、と思い俺は1人今日の為に計画してきた。
ユウジ先輩が喜びそうな店、場所などをセッティングし、ユウジ先輩と一緒に過ごしてもらうよう小春先輩に伝えた。
もちろん小春先輩には、バンダナ<青学>とか、小春先輩好みのブロマイド生写真セットで手をうってある。ちゃんと優しく接しておいて下さい、とも頼んでおいた。どや? 完璧な計画やろ?


ハハ、ユウジ先輩喜んでくれはるかな?


期待する気持ちとは裏腹に俺の心が“ずきん”と 痛んだ気がした。


「ユウジ先輩、小春先輩が呼んではりますよ」


「うぇっ!?ホンマ!?」

ユウジ先輩のカオがぱぁっと晴れた。
これで、いいんだ。


俺は満足。
あなたもでしょう?


(俺の心は、より痛みを増した。)



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