俺は何をしているんだろう。
君が好きなハズなのに。 君が愛しいハズなのに。
なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで?


大好きな笑顔を、


俺が白石を好きになった理由は2つある。
1つは2年で部長に任命されるという程のテニスの技術。
それはそれは素晴らしいもので。何回俺が白石と試合をしたとしても、1セットも取れず、毎回完敗である程の素質。

そして2つ目は白石の――――――――………… 笑顔だった。
試合に勝つ度に見せる、 友達とバカして見せる、 あの、見てるだけでも幸せになれそうな表情。


俺も明るく振る舞ってはいるが、それは所詮、表向きだけ。本当の笑顔ではない事を自分自身でもわかっている。


それと対になるような白石の表情。
白石の笑顔は心から笑って喜んでいるという事を感じさせるものだった。



しかし、
白石は全くと言っていい程、笑わなくなってしまった。
それは俺との一件があった次の日ぐらいから始まった。


どうして?なんで?
俺は白石に笑っていてほしいのに。
白石の笑顔が大好きなのに。


でも、満足だった。


それは俺専用ではなかった……だから、


やっと俺だけのモノにできたんだな、と思うと、心が満たされた気分だった。



そう、白石は、
“皆の前で”笑わなくなっただけで、
“俺の前で”笑ってくれるようになっただけなんでしょう?



壊した。



つくづく思う。
俺の独占欲は酷く歪んだモノだな、と。



「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -