3月17日


おはようさん、諸君。
無駄のないテニスをするんんーっ、あぁーっ絶頂!!な、白石蔵ノ介や。 ついに、ついに!!
この日がやって来たでぇ!!謙也の誕生日や!!スーパーウルトラグレートデリシャススペシャル dayや!!


俺はこの日の為に昨日のうちに計画をなんと……完成!させたんや!!


財前の情報によると、
どうやら謙也の欲しいモンは変な消しゴムやなかったらしい……
ななんと!!諸君も予測出来なかったであろう、新しいベルト…らしい。うん、俺はただ謙也に新しいベルトを渡すんはイヤや。
ココは裏の裏を読んで、ホンマの“裏”に持ってこうと思うんや。


@謙也をベッドに押し倒す。
A新品のベルトを着けてる俺☆
「謙也……コレ、新しいベルトやねん……………………謙也にあげるわ……外してえぇで?」


「!!……白石っ!!…それって……」


んんーーーーーっ!!!エクスタシー!!!
完璧や!パーフェクトや!無駄が無さすぎるわ!

それでシチュエーションや……忍足クンによるとやはりホテルのケースが多いらしい。
でもホテル高いしなぁ〜 ………………………………………………………………………………………………………………………って!こないな事言っとる場合か!?白石蔵ノ介!!今日は謙也による謙也の為の謙也の日やろ!?ここで自分が行動せんでどうするんや!!?

という事でお小遣いをはたいた俺は17日の夜、1泊2日で予約を入れた。


オカンオトン、俺は今日謙也と一緒に男になります!!!



もちろん謙也と確実に一緒に帰れるように、部の皆には言っておいた。
金ちゃんにはタコ焼き奢ったけどな。
……流石謙也や…1年にも好かれとるっちゅーワケやな!!!


っちゅー事で放課後や。 謙也謙也……っと、


ん、



あれ?



アレレのホワッツ?



え?何やねん。コレ。
謙也おらへんやん。
でも、謙也のロッカーを見ても帰った形跡はあらへんし……、
まさかの俺の計画ここで失、敗…………?



嫌、や…イヤやイヤやイヤやぁぁぁぁぁ!!!! 俺はここで素直に諦める程、出来た性格やないんやーーーーっっ !!!



俺は自力で謙也をさがす事にした。俺の計画のせいで皆おらへんからな。そないに簡単に見つからんかもしれんけど……


「けぇぇぇぇんやぁぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!」

手始めに放送室……


「へ?何や、白石?大きな声出しおってからに……」


「え゛?」


「ふぁぁぁっ……、おかげで目ぇ覚めたわ」


おりました。放送室に。
「な、なな、何やってんねん!!謙也!!??」

「え?何って……帰りの放送しててんけど、帰り際に眠くなってもうてなぁ…………寝てもうた」

「っ、はぁぁぁぁぁ心配させんなやぁぁ」


「あ、スマンな、白石」

何かこないに純粋な謙也をホテルになんて連れて行けへんなぁ……今までの自分が嫌になるわ……

「あ、謙也欲しいモンって新しいベルト……なんよな?」


「あぁ、白石もしかして光で探り入れてたん?……………………ソレ、光にカッコつけたくてついた嘘やねん……堪忍…………白石ッ!!やって、変な消しゴムとか言うたら光に馬鹿にされるん目に見えとるやん?それか冷たい目で見られるか、白い目で見られるか…」

っ、ぐぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!聞いたか!?諸君!!! 後輩にカッコつけようとする謙也……めっちゃくちゃかわえぇやろ!!?俺だったら白い目どころか、暖かい目で見守ってやるんに…………!!!

てか、嘘、やったんか…もうここはナチュラルにお祝いしたろ!!
それがホンマモンの絶頂かもしれんしな!!


「謙也っ!帰り不●家寄ってこ!!ケーキ買うてお祝いしよな!………………謙也HappyBirthday!」


「おん!!ありがとな、白石……っ」


やっぱ、
計画なんていらんかったかもしれんな!!


Happyend.




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