「おー!財前やないか!!」
「あ、部長…」
朝、一発目からこの部長……
「今日は財前。自分にとってのエクスタシーday…やんなぁ?」
「え。」
「いやぁ、誕生日やろ?財前のっ!!」
「あ、はい……」
体に悪いわ……
てか、知っとったんや…
「という事で!!財前を俺が“毒草聖書”に参加させたります!」
「は?」
「ほら、新聞部の新聞で俺が連載しとるアレや!」
「あぁ、」
あのエセ毒草小説か。
「あの小説になんと!!財前が登場してまうんやで!?嬉しいやろ?なっ、な!」
「う゛……」
ハッキリ言うて全ッ然、嬉しくない。むしろ迷惑きわまりない。実名を小説に出されるなんてまっぴらごめんだ。
しかし、目をキラキラさせて此方を見ている白石部長に毒舌を吐く勇気も無く…………
「あり……がとうございます…………」
「よっしゃ!!そうと決まったら執筆開始や!ほなな、財前!先行っとるで!!――――――――――HappyBirthday!!」
「!!…………」
無駄に発音えぇ………!流石や!!!!
白石部長と、
誕生日。
(覚えとってくれたん、嬉しかったです。)
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