「ひっかるぅぅぅ〜〜〜〜〜!!!」
「とっ、遠山!?」
ずしっ、と背中に重みを感じたと思ったら遠山が背中にくっついていた。 しがみついていた、という表現のほうがあっているのかもしれないが。
「今日ひかるおめでたの日やろ?」
「……!あぁ、」
おめでた…て!!子ども産んだワケやないんやから……まぁ、遠山なりの誕生日てイミなんやろうな、と思う。
「っちゅー事でコレやるわ!!ワイからのぷれぜんと!やで!!」
と、遠山から手渡されたのはタコ焼き。なんとも遠山らしいプレゼントだ。
「今、食べてみてや!」
「え?あ、おん……」
今、登校中やで!?まぁ温かいうちに食べたいのは本能だが。
俺はひとつ、タコ焼きを口にした。
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!?????????」
こっ、これは…………!!!!!
「と、とととととととととと遠山ァァッ!!!」
「どないしたん?光」
「この香り、この触感、この味…………!!!」
「へへっ、光しらたまぜんざい好きやろ?やからおっちゃんに頼んで中身しらたまぜんざいに替えてもろたんやけd…!?」
俺は思わず遠山…いや、金ちゃんに抱き付いた。
「金ちゃんんんんんん!ナイスや…………ナイスやで!!」
「喜んでくれて嬉しいわぁ!残りは部活でのおやつの時間か、帰ってからな?」
「おん!!金ちゃん……大好きや!!だいすきやでぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
「ワイも光ん事大好きや!」
正にバカップルの鏡である。
もとい、カップルでもないのだが。
遠山と、
誕生日。
(今度からは遠山、やなくて“金ちゃん”て呼んでもえぇか?)
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