おはよう



AM4:30

チュン、チュンチュン


外では雀が鳴き出してる。
まだ外は暗いが朝がきたようだ。

「……ふわぁ〜」

むくりと起き上がり他人には見せられないような顔で欠伸する。
昨日は変な夢見たなぁ…まさかホロホロがトリップしてくるとか。
我ながら小説だの漫画だの読みすぎだわな…
夢を振り返りながらベッドの下に足を着くと、

ムギュッ
「グエッ…」

「……夢じゃなかったか。しかし踏んでも起きないって相当疲れてたんだね」

くしゃくしゃ頭を撫でればむにゃむにゃ言ってる。
これが癒しか。

「とりあえず今日も仕事だし、そろそろ準備しなきゃなぁ」

名残惜しいがホロホロの頭から手を退けた。

台所に向かい二人分の食パンをトースターに入れて焼き、卵を3つ割ってベーコンと一緒にフライパンの上に落とした。
出来上がったらお皿によそってレタスをちぎり横に盛り付けていく。
最後に料理にラップをかけてささっと言伝を書いた手紙の上に空のコップを逆さに置いて出来上がり。
私のは朝ごはんはサンドイッチにして会社で食べる事にした。

「仕事行ってくるね」

小さな声で寝ているホロホロに伝えてから私は玄関に向かった。
たぶん退屈で家から出ちゃうと思って電話番号とここらの周辺の地図置いてきたし、ホロホロ案外しっかりしてるから心配ないかな。
コロロもついてるし。
でも紙なくしそうだなー…。

…よしっ、

「腕ちょっと借りるね」

一応確認をとってから腕に電話番号を書き込む。
これなら故意に消さない限り大丈夫でしょ。

「じゃ、いってきます」



私は家をあとにした。








14.01.30

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