初日の夜



軽く談笑を交わし夕食を食べ終わった後、私とホロホロは皿洗いをしだした。


「その食器こっちに頂戴」
「おう……なぁ」
「なに?」
「今日俺何処で寝ればいい?」
「…この部屋しか寝るとこないよ?」

家は1Kだから他に部屋ないしね。
1部屋だけど角部屋だし広くて使いやすいところが良くてこの部屋に決めたんだよね〜。
しかも安い!!(切実)

「…マジで?」
「嘘ついてどうすんの。もしかして私と同じ部屋嫌だったりする?」
「いや、そういうわけじゃねーけど!!その、椿は気になんねぇのかよ」
「別に?寧ろなんか問題あるの?」
「……」
コイツ…自分が襲われるとか考えないのか?俺一応?初対面だぞ…。


訝しげにホロホロがこっちを見てる。何考えてるんだろ?

「あー!!もしかしてっ!!」

おもわず体がビクリと跳ねる。
「なっなんだよ!!」
「私がホロホロ君の事襲うとか考えてんでしょ!?」
「」

ちっげぇよ…!!!!
何がどうしたらそんなところに辿り着くんだよ!!!!!

「図星でしょ〜!!私が君みたいな幼気な少年を襲うわけないでしょ、そこら辺は安心してくれて平気だよ」
「図星じゃねぇしなんか悔しい…」
「えー、違うの?」

小首を傾げるな、くそっ。
っーか、ずっと違和感感じてんだけどよ

「椿さぁ、俺の事君づけで呼ぶの止めてくんね?なんかムズ痒い。」
「あ、ホロホロ君もそう思ってた?実は私もなんだよね」
「へ?」
「普段あんまり君づけで人の事呼ばないからさー、そいじゃあこれからはホロホロって呼ぶね。あとコロロちゃんもコロロって呼んでいいかな?」
「お、おう」
「クルルッ」

…なんだかんだで晴れて俺は君づけを卒業した。
ついでに話逸らすのにも成功。







私達は皿洗いも終わり再び炬燵に潜り込む。

あ。

「ホロホロ」
「ん?」
「お風呂どうする?」
「ブフォッ!!!」
「汚ねっ!!そんなに動揺する事!?」
「どどど動揺なんてしてねぇよ!!」

凄い吃ってるんだけど…
やっぱ情緒不安定なお年頃だからかな

「私はもう入っちゃったからさ、ホロホロはどうするのかなって…」
「あ、ああ〜…借りても大丈夫か?」「どうぞどうぞ。着替えなら私のスウェット貸すよ、おっきいサイズのやつあるからさ。なんならパンツも」
「パンツはいい!!!」


「……もしかしてノーパン派?」
「違っ!!そんな目で俺を見るな!!!」
「じゃあコンビニにパンツ買いにいこうか」

そう私が意地悪に笑ってみればホロホロは真っ赤になって小さく頷いた。
可愛いなぁ。








14.01.29


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