公爵の策略 魔女の陰謀 没落貴族の一人娘は魔女だった。日夜家計の為に働くリゼは、相棒ヴィッツと共に今日も歩き売りに精を出す。
市井では怪盗が世間を騒がせる中、とうとう魔女にお声が掛かった。煌びやかな王都の、永きに渡る有史の中で蠢き続ける影に触れた彼女は、更に深く影に捕らわれて行く----。
それぞれの思いから始まった負の連鎖を、リゼは断ち切る事が出来るのか。西洋風ファンタジー。
乾坤一擲 「滔天」、天を侮る者と渾名される乱世の梟雄・控馭。冷血無情の男が率いるは新興強国、餮。
周辺諸国を次々と呑み込んで行く餮軍が次にその舌を舐めずって目を向けたのは廬国だった。控馭によって攻め滅ぼされた寧国の皇女・燕石は、皇后として迎えられ、今、宮中と言う奈落へと降り立つ。
数多の思惑が絡み合い、嵐が吹き荒れる時、彼等が手に入れるものとは----。
Auravictrix 全ては【終焉日】から始まった。様相を変えてしまった"世界"は、AREA01とAREA02に別れ、新時代の直中にあった。AREA02を旅していたディアギレフは、部下の代わりに投獄されてしまう。監獄船チェルニチェヴァ、異質な独房に現れた者は果たして何者か。「AREA02に、戻るのだろう?」ディアギレフの耳を掠めた言葉の真意とは----傷背負う者達の物語。
双頭の鷲 辺境とも呼べるミーア村で育ったエイドはパン作りが趣味だった。
いつも変わらぬ朝を迎えていた筈の彼は、唐突に非日常へと引き摺り込まれる。ドアベルを鳴らした男から顔も名も知らぬ祖父の訃報を受けた時、《八愚人》に纏(まつ)わる至宝をめぐり、エイドの命懸けの逃亡劇が幕を開けた。
澪標 鬼の姫が恋したのは都一のぼんやり中将----?! 押し掛け女房をやらかした響(ゆら)は今日も意中の相手・在衡へ想いの丈を語るのに忙しい。
宮中で開かれる歌詠みの宴にこっそり潜り込んだ彼女は、其処で同類(オニ)の存在を嗅ぎ付ける。勅命により物の怪を捕まえる事となった在衡と共に、響は調査に乗り出した。
京の都を舞台にして繰り広げられるハチャメチャ騒動の顛末とは如何に。
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