04
やってきましたよ、この日が…!
『よし、携帯持った、鞄持った、財布持った、準備完了!』
本日空は晴れ渡り、絶好の入学日和です。
「晴れて詩織の2回目の入学式だな、今日は俺も行くから!」
『ちょ、何言ってんのあんた!そんなんメッシュ入れてる若者が入学式なんて似合うわけないっしょ!?』
「あ?これは俺のチャームポイントなの!」
そんなしょうもない喧嘩を禮耶としてると携帯から着信音が流れ出した。
『はいはーい!』
切れないうちにと慌てて電話をとる。
『もしもし?』
「あ、朝早くにごめんね!幸村ですけど、」
来ました幸村くん、まさかのモーニングコールですか!
『ど、どうしたの幸村くん!?』
「いや、今日入学式だから一緒に行こうと思ってね」
ん…?
私なにも幸村くん達に伝えてないんだけどな。
「ああ、柳から聞いたんだよ!あいつの確率とデータは信用できるからね」
やはり侮れないな柳くん…。
「多分あと3分ぐらいで着くからよろしくね!」
『えっ!あ、ちょ、幸村くん!?』
−プーップーップーッ−
切れた。
いきなりすぎるんだよ幸村くん!
まぁもう出ようとしてたから良いけど。
−ピーンポーン−
あ、来た!
バタバタと廊下を駆けていくと、すでに禮耶が扉を開けていた。
「はーい、どちらさんですか?…ガチャ」
『おい禮耶、何故閉めたんだ!』
「いや、いかにも怪しい3人が居たんで、びっくりしたー」
『むしろあなたの髪の毛の奇抜さにびっくりするよ普通!』
慌てて扉を開けるとみんなびっくりした顔をしていた。
「え、あの、今の詩織ちゃんの彼氏?」
『んなわけありません!お兄ちゃん…です』
ほんとのではないけどね!
「全く雰囲気が二ノ宮と似とらんぞ」
「また新しいデータが増えたな」
あはは、なんかいたたまれないや。
そのあとみんなと私の家を出て、やっと立海に到着。
「もうクラス発表はしてるみたいだぞ」
「うむ、早速見に行こう」
『ああ、緊張するなー!』
「ふふ、大丈夫だよ柳の確率では80%で俺と一緒だから」
いや、大丈夫じゃないでしょ!
魔王さまと一緒ですか、柳くーん嘘だと言ってくださーい!
データは嘘をつきません
(幸村と二ノ宮はA組みたいだな)
(ほら、俺の言ったとおりだったろ?仲良くしよね詩織ちゃん)
(やはりデータは嘘をつかないな)