05
「うわー、でかいショッピングモールやな!」
「俺こんなとこ来るの久方ぶりじゃ…。」
『いやいや、そんなにそこ驚くポイントですか?』
只今仁王くん、白石くんと買い物にきました。
服とかも買わなきゃいけないんで大きめの場所をえらんだんだけど。
最近出来たらしいところで客も多いみたい。(今朝のチラシに入ってた)
『ではまずそれぞれ服の趣味が違うと思うんで、自由行動しましょう!なにかあれば携帯で連絡出来ますし。』
と言うわけでそれぞれは買い物へ…
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「大体のものは揃ったな、ジャージも買ったし。」
なんや足らんもんあったか?
そんなことを考えながらショッピングモールをぶらぶらしてるとすれ違った人とぶつかってしもた。
「あ、えらいすんません!」
慌てて顔を見るとそこにはさらさらと揺れる銀色の髪が映った…
−−−−−−−−−−
「「あ」」
肩がぶつかり、しまったと顔をあげるとミルクティー色の包帯くんがおった。(つまり白石)
「仁王くんやんか、買いもん終わったんか?」
「あー…。大体は買ったんじゃがなんか足らんような気がしてな。」
「俺もやねん!パーツがなんか足らんようなそんな気持ちや、」
なんじゃその例え方なんて言いながら歩いているとでかいスポーツ用品店が…
「白石、俺が言いたいことわかるか?」
「ああ、どうやら同じこと思っとるみたいやで」
2人同時に携帯を取り出したためお互い顔を見合って苦笑する。
「仁王くん頼んだで!」
「了解ナリ」
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その頃私は下着やらなんやらを買っていた。
『ったく女はいろいろ男よりも面倒くさいことが多いからなー。』
そうは言いながらも慣れた手つきで次々と必要なものをカゴの中に入れていた。
『あとはみんなで買いに行く予定の生活品だけだよね!』
するとポケットに仕舞っていた携帯から微弱なバイブ音と振動。
画面を見ると仁王くんと浮かび上がっていた。
『はい、もしもし?』
「あ、仁王じゃけど今どこに居るんじゃ?」
『今下着買おうと並んでるんですけどどうかしたの?』
「ふーん、それが終わったら2階にある大型のスポーツ用品店にきんしゃい!」
『え、いきなりなんで?』
「それはきてみりゃわかることじゃ、そいじゃあのぅー、」
あ、切れた
じゃなくて…。
ま、スポーツ用品店で彼らときたら大方、テニス用品を買うのだろう。
呼ばれた意味はわからないが、とりあえず急いで会計を済まし待ち合わせ場所の用品店に向かった。
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