02
…。
あれからふと気がついたらリビングっぽい部屋で倒れてました。
『なんだよ、まったくあの気味の悪い双子だったり、この部屋だったりさー。』
とりあえず探検してみましょう、なにかいいことがあるかもしんないし!
と言って小学生のころに戻った気分でいろいろ見てきました。
よし、この二階の部屋で最後だなと確認し、わかったことをまとめてみた。
『とりあえず分かったことは、二階建ての家で、家具など生活に必要なものは揃っている。一階にはリビング、風呂、トイレ、二階には部屋が三つか…。』
そしてそれぞれの部屋には制服(高校生らしきもの)とベッド、机というかミニテーブルが置いてあり結構思ってたよりお洒落だ。
とかなんとか思案していたら、一階の方からドカーンに近い激突音が聞こえてきた。
慌てて一階に駆け下りてみると、なんとまぁそこには髪が銀色の彼と包帯を巻いた部長が居ました。
−−−−−−−−−−
「アイタタ、頭打ってしもたわ!」
「もう少し丁寧に扱って欲しいもんじゃ!」
うん、軽く頬を抓ってみた。
痛い、痛すぎる。
この人等はもしかしなくてもあの方達ですよね。
私が大好きだった…。
もう倒れても良いですか?
「ってあ−!仁王くんがなんでおんねや!?」
「それはこっちの台詞じゃ、」
今更気づいたのですか二人とも!
すると何気なしにこっちを見た白石くんと目があってしまいました。
「あの、もしかして君、俺らと同居する人…?」
まぁ、そうなるのかなとコクンと頷く。
「この三人で同居するんか!?」
仁王くんは目を見開いて私に指を差す。
なんか空気が居たたまれません。
それからとりあえず、自己紹介しましょうと言う話になり、白石くんから順にしていくことになった。
「俺は白石蔵ノ介いいます。家事は不便じゃない程度出来るんやと思います。」
「仁王雅治じゃ、低血圧なんで朝は死んどるけど、夜なら活発じゃ…っいて!なにすんじゃ白石!」
女の子の前で何さらすねんって白石チョップがお見舞いされました。
『大丈夫だよ白石くん!私そんな初じゃないし、お兄ちゃんとかパンツ一丁て歩き回ってたからある程度免疫あると思うけど』
そう言うと二人は一瞬ぽかんとし、仁王くんはケタケタ笑い、白石は呆れた顔でため息を。
んー、変なこと言ったかな?
「ほら、次はお前さんじゃ、」
目に涙を溜めながら言う仁王くんを何故か無性に殴りたくなりました。
『えっと、木更津真琴って言います。名前は好きに呼んで下さい、あとは口が悪いのと私も朝は弱いんですけど、まぁ気にしないで下さい!』
よろしくと微笑みかけると、二人そろって
「「やっぱりおもろいわ/面白いナリ真琴」」
と言われました。
なにはともあれ、やはり大好きな二人は優しい人達でした!
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