09


それから数日たち、早いもので明後日から新しい学校生活が始まる。


只今私は洗い物、白石くんは昼ご飯の買い出し、仁王くんは掃除機をかけてます。


ちゃんと話し合い、我が家のお財布は白石くん(一番無駄使いなさそうだから)ということになり、買い出しには白石くんと一緒に行くことに。
仁王くんには掃除系(お風呂掃除等)、ご飯の当番は朝ご飯は白石くん、お弁当は私、夜ご飯は仁王くんになった。

因みに私は洗濯物と洗い物担当になりました。


『ねー仁王くん、もう掃除機かけ終わった?』


「あともうちょいじゃ。なんか用事でもあるんか?」


『ちょっと手伝ってほしいことがあってねー。』


仁王くんと会話しながらガチャガチャと食器を洗っているとインターホンが鳴った。


『ん、誰だろ?』


「いい、俺が出るぜよ。」


ガチャっとドアを開けると目の前にはでかいダンボールの箱の山が…


とりあえず私の判子を仁王くんに渡して荷物を受け取ってもらった。


『何そのダンボール?』


「ん、もう洗い物終わったんか?」


『ちゃんと終わらせたよ。もしかしてそれって…、』


「この前買ったテニス用品じゃ。こんなに早く届くとは思っとらんかったのぅ。」


よいしょと床に置き仁王くんは早速ダンボールを開けだした。

「こっちは白石のか。」


『そっちが仁王くんの?』


「おぅ…これでテニス用品は一式揃ったナリ。」


『へぇー、じゃあ部活もテニス部に入んの?』


「その予定じゃがまだ分からん。白石にも聞いてみんとなー。」


ふーんと相槌を打っていると白石くんが帰ってきた。

「ただいまー、もうテニス用品届いたん?」


『おかえり白石くん。さっき着いたの。白石くんのはそっちの箱だってさ。』


「分かった、おおきにな!」


荷物を置いて嬉しそうに返事をする白石くん。
ほんとテニス好き好きオーラが目に見えてわかるよ。


「あ、昼はオムライスにしたけどええな?」


『わーい!オムライス大好きだよ、白石くん大好き!』


「えっ、あ、おん!」


「…なんか面白くなか。」


『うわっ、仁王くんどうしたの!?』


「仁王くん、今すぐ離れてや!」


『あれ、なんだろ、私もうやっていく自身がないよ…。』


腰にひっつく仁王くんとそれを引き離そうとする白石くんを見てつくづくそう思った。



(仁王くん、後で打ち合いやろや。)

(ああ、じゃあ真琴を賭けるか?)

(なんでそうなんねん!)



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