07
さっきの大量のテニス用品は持って帰れないため後日配達してもらうと白石くんが言っていた。
さて、日用品どうしようか。
『まずは、普段使うものかなー。』
すると隣から歯磨き買わなあかんなと呟いている白石くん。
『歯磨きか…、じゃあコップも買わないとね!』
仁王くんはというと、セール品などのお菓子をぽいぽいとカゴの中へ。
『仁王くん、日用品!それお菓子だからね!』
「俺には日用品じゃ。1日で全部食うわけじゃないけんええじゃろ?」
『いや、そんだけの量1日で食べたら胃が爆発するわ!』
「お、真琴ちゃんええツッコミするやん!」
うまいうまいと拍手する白石くんに軽く回し蹴りをかます。
『ほら、先に歯磨きとかコップ、食器とかいろいろいるんだから!』
このままだと今日だけで買い物が終わりそうにないため、手分けして買うことにした。
『白石くんは歯磨き、洗剤その他身の回りに必要なもの、仁王くんは食器や銀食器、後はあれ、お洒落な雑貨とか調達よろしく!待ち合わせは一時間後ここで。』
「それは俺らの趣味で決めてええんじゃな?」
『うん、私は特にこだわりないし、もしあるんだったらそれぞれ意見交換してね!』
「真琴はどないするん?」
『その辺うろうろしてる』
「ずるっ!」
『ははん、何とでも言え!私は行くとこがあるのよん。』
とは言っても、私専用の目覚ましの調達です。
ええ、朝がどうしても無理で最低でも3つはいるのです…
「…ええよ、さっき買い物付き合ってくれたし。」
『流石イケメンは言うことも違うなー』
「…なんでこっちみるんじゃ。いいもん、俺だって好きに買いもんしちゃる!」ずんずんと歩いていく仁王くんを見送った後私も白石くんと別れ目覚まし探しの旅に出かけた
−−−−−−−
お、これなんか良くないか?
止めるまで転がり回り鳴り止まない奴!
私は君に決めたとまずその目覚ましを買い、あとはイルカのと丈夫そうなごついのを選んだ。
これで朝は大丈夫だよね…?
−−−−−−−
歯磨きのコーナーに着いた俺は歯ブラシをどの色にしようか迷っとった。
「俺は黄緑色にするとして、真琴ちゃんの色どないしようか…。」
女の子らしいピンク?でもなんかそんな感じちゃうしな…。
「よし、水色にしたろ!あと仁王くんは…ぶっ、」
これ見たときの反応が楽しみや!
−−−−−−−
「食器は大体これで足りるじゃろ…と、ナイフ忘れちょった。」
こう見えても料理は結構するほうで、普段からいろいろな物をみてきたのであまり悩むことなく決まった。
あと、軽く雑貨を買い占め店を出ようかしちょったときふとあるものが目に飛び込んだ。
「これ…、ええのう。」
抱き心地最高のぬいぐるみ。
外見はなにかよくわからんが、最近流行りの癒し系キャラらしい。
「これ買ってっちゃろ!」
俺は荷物を両手にそして脇にそいつを抱えて足早に待ち合わせ場所に急いだ。
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