ある村に橙色の目、蜂蜜色の髪をした少女が住んでおりました。

彼女の名前はシイナこの物語の主人公である。

シイナはその華奢な体に似合わず物凄い大食いでしかも怪力でした。

そのため、自らの食費を稼ぐため今日も今日とて力仕事に勤しんでおりました。

そんな彼女にある日転機が訪れる――――…




「ちょっといいですかな?」

『ふぉえ!?』

「シイナというのはあなたですか?」




  怪物使いシイナ 1





〜家の中〜

『え、えぇーーーー!!!私が勇者!?』

「さようでございます。怪物使いの末裔であるあなたにはその力で極悪怪物を倒す使命があるのです。」

『怪物使いなんて知りませんよー!全体的にめんどくさそうなのでムリ!!さよなら』

シイナはそう言うとかなりのスピードで家から飛び出して行きました。

ですが、箒に乗った魔法使いに追いつかれ後ろから突撃され転んでしまいました。

『Σぼふぁ!!』

「めんどくさそうとはなんですか!!あなたには使命があると言ったでしょう。」

『使命〜?』

「隣村が吸血ヒバリンに襲われたのです。」

『吸血、ヒバリン?』

「吸血ヒバリンというのは…

次々に平和な村を襲い、立ち向かった勇者たちを吸い殺す極悪怪物なのです。」

―――「僕に逆らうやつは全員吸い殺す!!」――

『ふーん、気が変わった。おもしろそうだからやってやるヨ。それに…』

せっかくだから強い奴と戦いたいアル…

そう呟いて少女はニヤリと笑う

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