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子兎と仔牛




「答えは…」

『1かな?』

「チッ…正解だ」



せっかくの休日だが、部屋の中でリボーンと勉強をしている。何が悲しくて勉強なんかしてるんだろ……
できれば答えを間違えたら爆発させるというのはやめていただきたい
さっきの舌打ちは許すから



「これがオレのやり方だ」

『って、まちがってるからソレ!!100%おかしいよ!』

部屋を直すのは私だぞ!!

あぁ〜、疲れてきてるのかな木のところに可愛い子牛くんが見える………


『んなっ!!?』


まじでいるよ!
えっ幻だと思った……

「んじゃ今のおさらいするぞ」

『ぇ!?リボーン、あれ!』

「死ねリボーン!」

可愛い……
死ねがちねに聞こえるよ
銃持っているけど


「まずターゲットとなるのはこの数字だ」

リボーンあなたはあくまで無視する方向なのね……

「それ!!」

子牛くん(仮)が引き金を引くが弾は出ない

「あ(いっけねー!昨日ヨーイドンごっこして弾全部使っちゃった!)」



子牛くん(仮)の乗っている木がメキメキと音をたてて折れた


「くぴゃあ」

子牛くん(仮)は
可愛い悲鳴をあげながらどでーんと落ちてしまった


だが、むくりと起き上がると涙目になりながらまたやって来る。インターホンを鳴らしまくりながら……


あ、私の部屋まで来た!!
やっぱり小さい子は可愛い

「久しぶりだなリボーン!!
オレっちだよランボだよ!!!」


『リボーンの知り合い??』

「この公式は覚えとけよ」

「……………」

うゎー………
ここまで無視するといっそ清々しくなってくるよ

「コラー無視すんじゃねーーー!!いてまうぞコラー!!」

包丁を持ってダッと駆けよってくるがリボーンに壁に叩きつけられてしまう

もう我慢できない!!!

『リボーン!!やり過ぎよ
可哀想じゃないこんな小さい子に!!』

私は壁に叩きつけられた子牛くん(仮)をリビングへ連れていった

リビングで怪我の手当てをしてやる


『子牛くんのお名前は?』
「イタリアから来たボヴィーノファミリーのヒットまん
ランボさん5歳!!
大好物はブドウとアメ玉だよ!!!」

聞いてないことまで教えてくれた……
まあ、手間が省けてよしとしよう

『そっか、ランボは偉いねこんなに怪我してるのに泣かなかったんだ』

「ランボさん我慢の子だもんね」

たぶん、普通の子供は大泣きしてるくらいの傷の量


私はすぐに治るからな〜

『ランボはどうしてリボーンを狙ったの?』

「ランボさんの夢はボヴィーノファミリーのボスになって全人類をひざまずかせること」

なんか子供の夢っぽい

「でもそーなるには超一流のヒットマンリボーンを倒せってボスに言われた…」

『そーなんだ…(誰だよそんなこと言った奴!!普通にこの子じゃ無理があるだろが!!!)』

リボーンって超一流ヒットマンだったんだ……

本気で手合わせしたことないから分かんなかった


「ランボさんがボスになったら椎菜を正妻にしてやるもんね!!」

『ランボが大人になっても私のこと好きだったら考えてあげる』


今そんな約束したら後々後悔するよ
可愛いから考えないこともないけど!!



その後、ランボが持ってきた武器を見せてもらった


私、基本的になんでも使えるんだよね〜
だから見たことあるやつばっかりだった(前世で)



何か昔のこと思い出した…
あぁ、久しぶりに強い奴と戦いたい…


リボーンと一回戦ってみようかな??



あの後ランボは家でご飯を食べることになった

私としては嬉しいがリボーンがいたことを忘れていた
なんか嫌な予感がする…

「母さんお隣に回覧板もっていくわね仲良くしてるのよ」

うん、なんか無理があると思うのは私だけかな…

『リボーン仲良くしてあげてよ』

「モグモグモグモグ」

『シカトかよ!!』

その時、ランボがナイフをリボーンに投げつけた









が、リボーンに跳ね返されまたこっちにナイフが向かってきた


グサッ



ナイフは椎菜の手に刺さっている
咄嗟にランボに当たらないようにしたのだ
これにはリボーンも驚いた

彼女は何食わぬ顔でそれを抜き取る


だが、自分のせいで怪我をした椎菜を見たランボは泣き出してしまった




泣きながらなにかを取り出そうとしている


ランボは椎菜の静止の声も聞かずバズーカを自分の方へ向けると打ってしまった



煙がもくもくと立ち込める

『ランボ……?』


ランボが立っていたところには、知らない伊達っぽいお兄さんがいた

「やれやれどうやら10年バズーカで10年前に呼び出されちまったみてーだな」


するとお兄さんがこっちに気がついた

「お久しぶりです!若きボンゴレ10代目
10年前の自分がお世話になってます泣き虫だったランボです」

『えっランボ!?』

「10年バズーカで撃たれた者は10年後の自分と5分間入れかわることができるんです」

さっきのは武器のなかにあった10年バズーカとか言うやつだったんだ………

『ランボ見違えちゃったね』


嬉しそうにランボに抱きつく椎菜



ランボは10年前の椎菜に抱きつかれて嬉しかった、10年後の彼女は忙しさでなかなか会えない
やっと会えて未来の彼女に甘えると、他の守護者とリボーンからものすごく邪魔される上フルボッコにされるのである…



だからランボは今の状況をおもいっきり満喫している





ただ、それが面白くない人間が一人









リボーンである
だが二人はリボーンなどまったく眼中になどない


彼は常に忘れられがちなのに初めて会うランボに抱きつくのが気に入らないのである

ランボはランボで10年前の彼女に自分がどれだけ成長しているか見て誉めてもらいたかったため
ランボはウズウズしていた

「よおリボーンみちがえちゃっただろ?
オレがおまえにシカトされつづけたランボだよ」

「モグモグモグモグモグモグ」

なおシカトー!?

「やれやれこうなりゃ実力行使しかねーな10年間でオレがどれだけ変わったか見せてやる」

そう言うとランボは角を取り出し頭につけた

「サンダーセット」

なんで家の中で雷が見えるんだろう…

「電撃角(エレットゥリコ・コルナータ)!」

ランボがリボーンへ向かって突進して行く


リボーンは手にしていたナイフでランボの頭をグサッと刺してしまった

ランボからは血も出ている
「が・ま・ん


うわぁぁああ椎菜さーん」

泣きながらランボが私に抱きついてきた。
肝心なところがあんまり変わってない……

『ランボ痛かったね』

と言いながら頭を撫でてやるとだんだん泣き止んできた

「やはり若き椎菜さんも優しい人だ
ですが残念、もう時間です」


そう言うと
また煙が立ち込めもとに戻ったランボが私の腕の中ですやすや眠っていた

『ランボ10年後の世界に行って寝ちゃったんだ』

ソファーに近づくとランボをそっと下ろしてやった

『リボーンランボ知り合いじゃないの?』

「こんな奴知らねーぞ」

『へ?』

「オレは格下は相手にしねーんだ」

か、かっこいい…
言ってること無駄にかっこいいよこの赤ん坊!!

『あ、そーだ!リボーンお願いがあるんだけど…』

「なんだ?」

リボーンは表情には出さないものの驚いていた
珍しいこいつがオレに頼みごとなんて

『あのさ、一回私とガチで勝負してみない?』

私はダメ元でお願いしてみた。無理ならばもうひとつの方のお願いだけでも聞いてもらえればいいのだから

「あぁいいぞ。ただオレも忙しいから今日の夜になるがな」


リボーンは普通の赤ん坊ならしからぬ笑みを浮かべ許可してくれた
私にとっても早い方がいいと思っていたからラッキーだと思う。

『ありがと、リボーン
あと、もうひとつお願いが……』


彼女はリボーンにそっと耳打ちする、……

それを聞いたリボーンは快くソレを引き受けてくれた






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