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子兎と野球少年


いつもの教室には、もう夕日が差し込んでいる
その中で一人机に突っ伏して気持ちよさげに寝ている少女が一人…………


椎菜である










『ふぁ〜、寝っむ……
うぁ、もうこんな時間!!』

急いで帰る支度をしていると教室のドアがガラリと開いた





『ん?おー!武じゃんこんな時間まで野球練習してたの?』



そこには、ユニフォームを着た山本 武の姿が


「あぁ、シナはこの時間までずっと寝てたのか?」

『うん、だって誰も起こしてくれなかったんだもん……』

ちなみにいつもは獄寺に起こしてもらっているのだが彼はダイナマイトの仕入れに行っていていないのである……………


「ぐっすり眠れてよかったんじゃね?」


ぽん、と私の頭を撫でながら爽やかに笑う

だけどなんだか悲しそう…


『ねぇ、武何かあった?
無理して笑ってるよ…
私でよければ相談してみ?ちょっとは楽になるかも』

そう言うと武から笑顔が消え、ぽつぽつと話し始めた




「野球さ…
ここんとこいくら練習しても打率落ちっぱなしの守備乱れっぱなし



このままじゃ野球始めて以来初のスタメン落ちだ




シナ………オレどうすりゃいい?」




真剣な表情…



きっと、それだけ悩んでるんだよね


『………………一回、休んだ方がいいよ武はがんばりすぎなんだって
いつか体壊して野球出来なくなってもいいの?』


「…………いやだ」


『じゃ、今日はもう帰ろ?私も一緒に帰るから、ね?』



「そっか……ありがとうシナ、オレちょっと休んでみるな!」



こーして私達は一緒に帰ったのだが








家まで送ってくれた山本が彼氏に間違えられたり









リボーンがファミリーをゲットしたと思っているのは

また別の話し…………


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