※日記ログ

財前くんと彼女

「ひかるー」
「何すか」
「ちょっとコンビニ行ってくるね」
「は?こないな時間に?おやつなら明日まで我慢したほうがええすよ、横に行くんで」
「うっさい。てかおやつじゃないからね」
「じゃあ何しに」
「…」
「なに」
「…生理用品」
「昼間買うてきてないんすか。なってんの一昨日からやん」
「買い忘れてたの!今思い出したんだもん。だから行ってきます。すぐ戻るから」
「…待って」
「なに。いるものある?」
「ちゃう。…パッケージあります?」
「何の?」
「ナプキンの」
「(よくハッキリ言えるな)あるけど、なんで」
「見してください」
「…え、そんな趣味あったの…?」
「どんな趣味やねん。ええからはよう」
「トイレに置いたまま、だけど…」
「同じのすよね?」
「?」
「買うてくんの」
「うん、そうだけど、え?」
「俺が行くんで待っとってください」
「えっ、いやいいよ、恥ずかしいでしょ」
「別に」
「いや、でも、」
「でもやないすよ。ほんまは腹痛いんやろ。黙って温かくしとけばええんです」
「……いいの?」
「おん」
「ありがとう」
「…別に」
「(わ、わらった、かわいい!)」


謙也くんと彼女

「…はあ」
「何やねん急に人の顔見て」
「財前くんええなあ思て」
「どこがやねん、俺がよう苛められてんの知ってんやろ」
「それは財前くん悪うないやん謙也のせいや」
「(そんな馬鹿な)…財前の何がええって?」
「今日財前くんの彼女に会うたんやけど、そんときに財前くんが夜にナプキン買いに行ってくれたんやて聞いてな」
「それのどこがや」
「ええやん。だって彼女を心配してやってんやで?夜やから危ないとか、お腹痛いからとか。それに普通恥ずかしくて行けんやろ。謙也なんか絶対無理やん」
「そっ、そんなことないわ!俺やってそんくらいできるに決まっとるやろ」
「へえ」
「信じてへんやん。こうなったら今から買うてきて証明したる!」
「何を?」
「それをや」
「だから何を?」
「…なっ、なななななナプキンやて言うとるやろ!」
「ウチ今なっとらんからいらんわ」
「…」

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