「おはよ!ねえ今朝のニュース見た?」
「どのニュース?」
「つか俺ら朝練あるから見ても時間違くね?」
「oh…それもそうだ…。レルヒさんを知ってる?っていうやつなんだけども」
「レルヒさん?すげえ当て字の選手?」
「じゃなくて」
「スキー伝えたっていう少佐?」
「じゃなくて…。そっかマジで知名度低かったのか…」
「えっ結局何なん?」
「にーがたのゆるきゃら。歌はまだしもレルヒさん自体はそこそこ全国的かと思ってた…」
「あーお前地元そっちだっけ」
「そうそう。県民は歌も知ってて普通って感じだったから、ニュース見て衝撃だったんだ…」
「へえ…てことは結構可愛いの?」
「いや?黄色くて二頭身の細長いおっさん」
「…想像つかねえ…。歌もおっさんなの?」
「んーん、歌は女の子」
「ほお。どんなん?」
「すぐ耳につく感じ。れーるひれるひっれるひっさんっすきすきすきーっれるひっさんっ、れるひのれーはれもんのれー、れるひのるーはるんばのるー、れるひのひーは…なんだっけな」
「れるひっさん。小っちゃい子口ずさみそうだな」
「ね」
「ひとつつっこんでもええか?」
「ん?」
「黄色いからレモンってのはまだしも、ルンバってどこから来とるんじゃ」
「えっ…ほんとだ…何でルンバなんだろう…。ルンバ好きなのかな…」
「謎だな…」
「あ」
「ん?」
「ルンバじゃなくてさ、ふと思ったんだけど」
「おう」
「丸井って語呂がちょうどいいね」
「え、何に?」
「ぶーんたぶんた、ぶんたっさん」
「(え、もしかして、すきすきすきーって言ってくれたり?)」
「ぶひぶひぶひーっ」
「おい」
「っ、ぶ、ぶひ…!」
「おいこら仁王も笑うな」
「ぶんたのぶーは、ぶーたの「おい」…ぶーちゃんの「変わってねえよ」…ブライアンのぶー」
「誰?!」
「ぶんたのんーは、…とんじるの、んー」
「、っ…!」
「もういいわそれで…」
「ぶんたのたーは、たるんどるーのたー」
「どこがとか聞かないからな」
「ふう…はあ…笑った…」
「仁王お前笑いすぎだろぃ」
「いやあ絶妙にツボったぜよ…」
「仁王は語呂悪いよね」
「四文字じゃけえの。ちなみに俺だったらどうするん?」
「んー……まっさはるのまーは、丸井のまー」
「ちょっと待ちんしゃいそれだと俺が丸井のもんみたいじゃなか」
「おえっ勘弁してくれ」
「まっさはるのさーは、さむい、のさー」
「あー、寒がりだもんな」
「おん」
「まっさはるーのはーは、はらちらーの、はー」
「えっ、腹チラ?俺そんな腹チラしとる?」
「んー?腰パンっつってもそこまでじゃねえしな」
「ごめんそれは私が仁王のテニスするときの腹チラ好きなだけ」
「見てたの?!」
「いやあ実はちょいちょい見てましたよそりゃあ友達ですからね、試合とかね」
「嬉しいけど腹チラ好きって宣言されたあとやと反応に困る」
「柳生くんが仁王になってる時の腹チラも好きです」
「それは仁王なの?柳生なの?」
「仁王」
「(どきっ)」
「の外面」
「ぶっ!」
「まあ…何となくわかってたがな…。ちなみに、るは?」
「まっさはるーのるーは、るんばのる!」
「あっそこでオチるわけね」
「何て雑なオチ」


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